エミリア編 ジョーカーの謎考察

さて、エミリア編の2通りのエンディング。
プレイした皆さんはどちらがお好みでしょうか?
 


どちらにしても“ジョーカーの正体は『レン』だった”ということなのですが、

  ルートA 「巨獣を倒さずクリア」
    →レンが仮面に操られていた。 真の犯人は仮面そのもの。

  ルートB 「巨獣を倒してクリア」
    →レンが仮面を被っていただけ。 真の犯人はレン。

――という感じになっています。
 

私としては強いて言えばルートBの方が好みですね (~▽~ )
頑張って巨獣を倒して進んだルートですし、
エンディングの内容自体もルートAよりもセリフ数が多いですしねw



でも、ルートBだとしたら、色々と疑問が残りませんか?
  そう、例えば、なぜレンはキューブを欲しがったのか? とか。

今回の考察記事ではその辺りを、管理人が勝手に読み解いていきたいと思います。


どこでレンはキューブの存在を知ったのか

まず、レンがどこで超古代文明の遺物であるキューブの存在を知ったのかについてですが、
サガフロ開発スタッフの談話によると
「IRPO(リージョン警察)の任務中に偶然、キューブの存在を知った」という設定になっているようです。

きっと悪質なトリニティ幹部(例えばヤルートみたいなw)の不正を調査しているとき、トリニティの機密情報に気付いたんでしょうね。


でも、これってつまり、
「捜査中、企業が不正に蓄えている裏金を見つけたので、ちゃっかり横領した」
「捜査中、ヤルートが不正にハーレムを作っていたので、ちゃっかり女の子をお持ち帰りしちゃった」
――ってことでしょ?

レンってば、完全に悪徳警官ですw


なぜレンはキューブを欲しがったのか

さて、さっそくレンに悪徳警官の疑惑が浮上したわけですが、w

この『キューブ』という物体。
真面目なIRPO隊員だったレンを悪の道に走らせるほど魅力的なものだったのでしょうか? そもそもキューブとは、なんぞや??

  『キューブ』
    超古代文明によって作られたエネルギー発生装置。
    非常に強大なエネルギーを発生させることができ、
    T260G編に登場した“リージョン破壊兵器”「RB3」などの動力炉にも
    同種
のものが使われている。


ふむ、つまり超強力な発電機ということですな (; ・`д・´)?

RB3の動力にもなっているということは、
まぁ、出力する技術が必要とはいえ、リージョンを何個も一気にふっ飛ばすくらいのエネルギーは余裕で備えているわけです。

  まぁ、暴走すればこの地球だけでなく太陽系銀河が一気に消し飛ぶくらいの
  イメージで良いと思います。 ハリウッド映画とかで良くあるやつですw

「 おまえのキューブで銀河がヤバイ 」



それほどのエネルギーをなぜ、レンは欲しがったのでしょうか?

その答えは――、きっともう皆さんお分かりですね。

そうです。 その答えは“エミリア”です。

レンはエミリアとの結婚を目前に控えていました。
結婚したらきっと二人で新居に引っ越すことでしょう。
  将来のことを考えたら、子ども部屋のある大きな家かもしれません。

そう! キューブがあれば新居の電気代がタダ!

電気代がタダなのです!!


クリスマスツリーにイルミネーション付けまくってもタダ。
家中をLEDでキラキラに飾り付けてもタダ。
ディズニーランドのエレクトリカルパレードなみにキラキラピカピカ、キラピカ状態にしても電気代がかからないのですよ!

レンはIRPOの隊員です。どちらかと言えば地味で泥臭い仕事をしています。
一方、恋人であるエミリアスーパーモデルという華やかな場所にいます。

きっとレンは家を365日キラピカ状態にしておかないと、エミリアを満足させられないと思ったのでしょうね……。
あぁ、なんという勘違い。そんなことしなくても、エミリアはレンさえいれば幸せだったのに……。

すべては愛するエミリアのため。
愛ゆえに道を踏み外した、悲しい犯行だったと言えるでしょう (~―~;)

~ 管理人は今、適当なことを言っています ~


ジョーカーの奇妙な行動

理由はともかく、ジョーカー(レン)の狙いがキューブであるのは間違いありません。

しかし、彼の行動にはもう一つ良く分からない点があります。
それは、エミリアに対する態度です。

ジョーカーは何度か、エミリアを誘拐しようとしたり、説得して味方に引き入れようとしたりなど彼女を自分の手元に置こうとしています。
しかしその一方、巨獣に襲わせるなどエミリアの命が危ういようなことも行っています。

いったいジョーカーはエミリアをどうしたかったのか?
彼の行動を順に追っていきたいと思います。


Q1. レン(ダミー)殺害直後、無言でエミリアの前から立ち去ったのはなぜ?

お陰でエミリアはレン殺しの濡れ衣を着せられて監獄リージョン「ディスペア」に収容されることになってしまいました。

IRPO隊員のレンならば、あの状況にエミリアを放置していけば彼女が疑われることは容易に予想できたはずです。
なぜレンはエミリアに何も告げずこのような犯行に走り、また、エミリアに罪を着せるようなやり方をしたのでしょうか……?

  A. 実はキューブ入手計画はエミリアに告白済みである。
     彼女をディスペアに入れたのは彼女自身の安全のため。

犯行が行われる前日、エミリアとレンは「ケンカ」しています。
ケンカの内容はゲーム中では明らかにされていませんが、私の独自調べ(妄想)によるとケンカの原因はキューブだったと予想(妄想)されます。

そう! 実はレンはエミリアに計画を打ち明けていたのですッ!!
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!?

レン 「エミリア、実は折り入って話があるんだ…」

エミリア (ん…、何かしら? 見たことないくらい神妙な顔をしているわ…。
悪いことね? 私に黙って何か悪いことしたのね?
浮気!? まさか結婚式直前に浮気の告白なの!?) (~□~;)はわわ

レン 「エミリア、『キューブ』って知ってるかい?」

エミリア 「誰よ! その女!!」 ヽ(`□´#)ノ

レン 「女!? え、いや、違うよ? 女じゃないよ!?」 Σ(;~Д~)ノシ ちがうよ

エミリア 「まさか男――!?」

レン 「違う、違う! キューブってのは、こういう四角い――」

エミリア (四角…? ……サイコロ?) (~―~;)??

レン 「膨大なエネルギーが――」

エミリア (エネルギー? テンション上がるってこと…?) (~―~;)??

レン 「裏社会の相場では――」

エミリア (裏社会っ!?) Σ(~□~;)??

レン 「やり方次第で僕らは大金持ちに――」

エミリア (ギャンブルだ、コレーーっ!?) ヾ(~□~;)ノシ


レン 「どうだ、エミリア、一緒に行こう! 二人でお金持ちになるんだ!」

エミリア 「レンのバカ! 最低っ!」 o(;~□~)=○☆))~ 3~ )<ぶほー

エミリア 「裏社会のサイコロ賭博でテンションアゲアゲなんて、あんまりよー!
結婚を控えた新郎がやることじゃないわー!」 (ノД`)・゜・。


そう、これがエミリアたちのケンカの全貌だったのです。
レンはエミリアに計画を断られたと思い込み、彼女を一人残して独断で犯行に及んだのだ!

しかし、これから大犯罪に挑むレンにとって、エミリアの存在は大きな不安材料でした。

キューブを狙っているのはなにもレンだけではありません。
キューブの力を悪用しとうしている悪の秘密組織や、超古代文明の技術を独占しようとしているトリニティなどが、レンの暗躍を知ればそれを妨害しようとしたり、キューブを横取りしようとしたりするでしょう。

この場合、レンから計画の全貌を知らされているエミリアは人質として悪の組織やトリニティに狙われる危険があります。

そういった危険からエミリアを守るため、レンは敢えて彼女がディスペアに収監されるよう仕向けたのではないでしょうか。

  もしかしたらゴリラみたいな女囚が美人のエミリアに嫉妬して刑務所内イジメを行うかもしれ
  ません
が、恐らく純粋で素朴な性格のレンにはそこまで予想できなかったのでしょう。
  レンの目から見れば、女性刑務所も女子高もほぼ一緒のものに見えていたはずです (ぇw

そして、キューブを手に入れたのち、改めてエミリアをディスペアから連れ出す、と。
  ディスペアは一度入ったら二度と生きて出られない監獄のはずですが、
  なぜか警備はガバガバで誰でも出入り自由なんですものw

うむ、まさに完璧な計画。
しかしこの完璧な計画に唯一誤算があったとすれば、エミリアが自力でディスペアを脱出してしまったことでしょう。 なんとも皮肉な話ですね (。+・`_・´)キリッ


Q2. エミリア脱獄後、自宅前で彼女を誘拐しようとしたのはなぜ?

  A. 闇の組織が彼女を待ち伏せていることに気付いたから

エミリアが脱獄したという話を聞いたレンは、急いで自宅へと向かいます。
帰ってきた彼女をもう一度説得するためです。

しかし、レンと同様そこには既にエミリアの帰りを待ち伏せている男がいました。

ロン毛にサングラス、腰には銃とサムライソード。
どう見ても明らかにヤクザかマフィアです。

巧妙に姿を隠してはいましたが、優秀なIRPO隊員であるレンはすぐに男の存在に気が付きました。

レン (あれはまさか、ヒューズ先輩が言っていた、グラディウスの「ルーファス」!?)

レン (先輩の話によれば、あいつは極悪非道、血も涙もない。愛想もない。
とにかくとんでもない大悪人らしい……)

レン (なんでそんな奴がエミリア待ち伏せしているんだ……?)


レン (は!? まさか、エミリアから僕のキューブ入手計画を聞き出して、
僕らより先にキューブを横取りするつもりじゃないのか!?) Σ(~□~;)!?


レンは先輩ヒューズから、グラディウスという闇の組織があることを聞かされていました。
優秀なIRPO隊員としての知識と経験によって、レンは危機を察知したのです。

そこで、レンはエミリアが帰ってくるなり、ルーファスよりも早く彼女を連れ去ろうとします。
もちろんルーファスに素顔を見られるわけにはいかないので、ジョーカーの仮面は被ったままです。

しかし、これが裏目に出て、エミリアはジョーカーの正体がレンであることに気付かず、一緒に行くことを拒んでしまいます。
結果、レンはルーファスにエミリアの身柄を奪われてしまうのです。

またしてもエミリアの行動によってレンの思惑は上手くいきませんでした。
何とも皮肉な話ですね。


Q3. シンロウ王宮で、ゴブリンにエミリアたちを襲わせたのはなぜ?

シンロウになぜジョーカーが現れたかは、ゲーム中で明らかにされていません。

ただ、恐らくはシンロウにある遺跡「古代のシップ」からキューブの情報を得ようとしたのでしょう。
この「古代のシップ」もキューブと同じく超古代文明が作ったシップの残骸ですから、情報を入手できる可能性はあります。
  あるいは、このシップにもキューブのようなエネルギー炉が使われていたかもしれません。

また、別の可能性として、シンロウに秘密基地を持つブラッククロスからキューブや裏社会の情報を買おうとしていたのかもしれませんね。

しかしここで運悪く、レンはグラディウスの一団と鉢合わせしてしまいます。

レン 「クソッ…、奴らやっぱり僕より先にキューブを横取りするつもりなんだな……!」

レンはグラディウスを足止めするため、ゴブリンに金を渡して彼らを撃退することにしたのです。

  A. そのときエミリア全身ピンク色だった

そう、レンはまさか自分を追ってくるグラディウスの中にエミリアがいるとは知りませんでした。
そのときのエミリアは全身ピンクの覆面レスラー「ピンクタイガー」だったのです。

むしろピンク覆面女に追いかけられて、レンの恐怖たるや尋常ではなかったでしょうw

  ピンクタイガー 「こらー! 待てー、ジョーカー!!」 ε=ヽ(*~皿~)ノ
レン 「何? 誰?? なんなの!?」 εε=┏(~□~;)┛??

もしもレンがスケベ丸出しの煩悩人間だったなら、ピンクタイガーの胸やお尻を見て、それがエミリアであると気付くことができたかもしれません。

でも、レンはエミリアの身体ではなく、心を愛していたのでしょう。
心を愛するがゆえに、危うくエミリアを殺してしまうところだったとは、何とも皮肉な話です。


Q4. バカラの洞窟で巨獣にエミリアたちを襲わせたのはなぜ?

ジョーカーはバカラの経営者であるノームを相手に、金塊を現金に交換しようとしていました。

そこにバニー姿のエミリアが現れます。
今回のエミリアは前回のように覆面ではありませんので、
さすがのレンもここでようやくエミリアグラディウスに参加していることに気が付いたはずですw

レン (良かった、エミリア。生きていたんだね… )

レン (でも、どうしてグラディウスの連中と一緒に!?)

すぐにでも仮面を脱いでエミリアを抱き締めたいレンでしたが、
エミリアのすぐ傍にはライザやアニーたちがいたので、正体を明かすことはできません。

レン (どうしてエミリアグラディウスと一緒にいるかは分からないけど、
僕の正体を知ったら奴らはエミリアのことをスパイだと疑うはずだ……。
今、奴らに正体を知られるのはマズイ!)

優秀なIRPO隊員であるレンは、これまで数多くの潜入捜査官がマフィアに殺される場面を見てきました。映画で、そう、映画でいっぱい見てきたのです!

ここでは逃げる以外に方法などありませんでした。

そして、逃げた洞窟の先で、レンは巨獣を発見します。

レン 「なんて大きなモンスターなんだ!?
……いや、でもよく見ると意外とかわいい顔をしているぞ」

そう、巨獣の顔はかわいい。
まるで子どもの柴犬のようなかわいさです。

レン 「そういえばエミリアも昔、柴犬を飼っていたな…」

レン 「ははっ(笑) エミリアったら、いつも柴犬と遊んであげていたっけ。
クリスマスには僕より豪華なディナーを食べさせてたし、
誕生日には僕より高価なプレゼントあげてたし、
毎日、朝晩「デートよー♪」って言って散歩に行くし、
それに比べてIRPOの仕事もある僕は月に1度くらいしかデートしてない……」

レン 「なんかムカついてきた (; ・`д・´) 」

  A. エミリアが飼っていたペットのことを思い出して腹が立った。

エミリアと長い時間を過ごしたからこそ湧いた殺意。
愛するが故に憎しみも深かったというのはまさに皮肉な話です。


Q5. ラムダ基地でエミリアをヤルートのハーレムに置き去りにしたのはなぜ?

バカラを脱出後、次にレンとエミリアが出会うのはトリニティ・ラムダ基地でのことです。

このときレンは既にエミリアは死んだと思っていたでしょう。
一時の激情からとはいえ、巨獣に彼女を襲わせ殺してしまったことに凄まじく深い自責の念を感じていたはずです。

そもそも「トリニティに接触する」という行為自体が無謀なことです。
トリニティは超古代文明の技術を独占しようとしている組織なので、いわばキューブを求めるレンにとっては最も強大な敵。しかもサガフロ世界最大の軍事組織でもあります。
キューブの情報を求めてトリニティに近づくことはまさに自殺行為であり、そこにエミリアを失って自暴自棄になったレンの哀しみが表れていると言えるでしょう。
  (実際、このあとレン(ジョーカー)はトリニティから命を狙われることになります)

しかし、そうしてヤケクソ気味に訪れたトリニティ・ラムダ基地でしたが、そこでレンは基地司令ヤルートのハーレムに捕まっているエミリアとまさかの再会を果たします。
これはもはや運命の悪戯としか言いようがありません。
  ロミオとジュリエットも裸足で逃げ出すほどの悲劇的な再会です。

レン (ど、どうやって助け出そう…?
幸い、今は面倒なグラディウスの連中もいないみたいだ。
エミリアと2人きりで話すチャンスがほしい…!)

ヤルート 「お近づきの記念に、ハーレムの女をどれでも一人差し上げよう」

レン (チャンス (゚∀゚) キターーー!)

当然レンはエミリアを指名。
しかし、ヤルートもいまさらエミリアを手放したくないとゴネ始めます。

レン (ぐぬぬ、この化け物面の司令官め…。
どうにかこいつの目を誤魔化してエミリアを連れ出すチャンスはないものか…)

突然の停電

レン (まさかのダブル (゚∀゚) チャーーーンス!)

レン、なんという強運でしょうか。
運命が、神がレンの味方をしています。

だが! しかし、ここでレンに突然の悲劇が訪れます。

  A. 停電にビビったヤルートに突き飛ばされて気絶した

停電した瞬間、優秀なIRPO隊員であるレンはすぐさまエミリアのところへ行こうとしました。
しかし同時に、停電にパニクったヤルートはその部屋から逃げ出そうとします。

そう! 全力疾走の男が二人、暗闇の中で大激突したのです!

いくらレンが優秀なIRPO隊員であるとは言っても、この咄嗟の状況ではヤルートの突撃を回避することができず、レンは横転。さらに運悪く、柱の角に後頭部を強打して気を失ってしまったのでした。

その間にエミリアは自力で基地を脱出。
エミリアが停電直後に部屋の中を良く探せば隅っこで気を失っているレン(ジョーカー)を見つけられたかもしれません。

つまり、レンがエミリアを置き去りにしたのではなく、エミリアが(知らなかったとはいえ)レンを置き去りにしていたのです。

エミリアを助け出そうとしたがゆえに、彼女に置き去りにされるとは何とも皮肉な話です。


Q6. 忘れられし聖堂でディーヴァにエミリアたちを襲わせたのはなぜ?

この疑問を解くには、まずディーヴァとレンの出会いについて知らねばなりません。

前述のとおりヤルートに突き飛ばされたレンはラムダ基地の中で気を失ってしまい、
次に目を覚ましたときは既に次の司令官モンドが来た後でした。
  気絶しすぎだろw 何日寝てたんだよw
    ――と思うかもしれませんが、きっとそうです。(根拠はない)

レンがモンドに見つかって捕まらなかったのは、
レンが寝ていたのがハーレム部屋で、モンドにとってあまり興味のない部屋だったからというのが理由の一つ。

そしてもう一つ、大きな理由があります。
それが、ディーヴァの存在です。

ディーヴァ。
日本では「歌姫」と訳されることも多いように、これはラテン語で『女神』を意味する言葉です。

お分かりですね。
そう、ディーヴァもヤルートのハーレムにいたのです。
しかし、彼女も非常にどんくさい性格で、あの停電のときに逃げ遅れてしまった。

トリニティの人間に捕まったらまたヒドイことをされると思って、気絶したレンと一緒にハーレム部屋の陰にずっと隠れていたのです。

ディーヴァは下級妖魔ですから、
きっと妖魔的な直感で、レンが悪い人ではない、愛に溢れた優しい男であることを見抜いたのでしょう。

そこからは目が覚めたレンとディーヴァによる「ラムダ基地脱出作戦」が始まります。
しかもただ脱出するだけではない。
途中でモンドからキューブの情報(ただしガセネタでした)を入手するという離れ業をやってのけます。
優秀なIRPO隊員であるレンだからこそできた脱出劇です。
  ヒューマン1人と妖魔1人のパーティでラムダ基地に挑むのがどれほど難易度の高いミッション
  か、
エミリア編をクリアしたプレイヤーさんなら十分分かっていただけると思います。
  ダイハードとランボーロボコップとクロコダイルダンディを混ぜ合わせたような
  スーパーハード
ボイルドアクション大脱出劇だったと思いますね。

そして基地を脱出したレンとディーヴァはモンドから入手した情報に従ってヨークランドの忘れられし聖堂に向かいます。
既にそこにはエミリアグラディウスの面々が先回りしていました。

もちろん、レンはどうやってエミリアグラディウスから引き離そうかと考えるのですが、
ここでレンに思いもよらない悲劇が!

ゴツン!

レン 「 ・・・(o_ _)o ポテッ 」

ディーヴァ 「あの女さえ…、あの女さえいなければ、私とレンは……!!」

  A. ディーヴァが想像以上に乙女だった

ラムダ基地での激しい戦いを切り抜けてきたレンとディーヴァの間には既に強い信頼関係ができていました。
それどころか、ディーヴァは優しく愛に溢れたレンに強い恋愛感情を抱いていたのです。
だいたいハリウッド映画だとそんな感じです。間違いありません。

ディーヴァにとってエミリアは恋敵であり、
さらにはレンがエミリアを追いかけたりしなければ、彼がトリニティに命を狙われることもない。キューブを求めて犯罪に走ることもない。
今レンを苦しめている全ての問題の元凶がこのエミリアという、なぜか一人でウェディングドレス着ている変な女にあるのです。

心優しい娘ディーヴァにとって初めて他人を心から憎いと思った瞬間でした。

ディーヴァはレンを殴って気絶させると、たった一人でエミリアたちに立ち向かったのです。



その後、ディーヴァはエミリアたちに敗れ、死んでしまいます。
レンが目を覚ましたのはまさにその時でした。

自分のわがままのせいで大切な友人を死なせてしまった。
レンの両目から大粒の涙がこぼれます。

しかし、戦いの余波で聖堂は崩壊。
エミリアだけが助かって、1人立ち尽くしている状態でした。

2人きりで話をする絶好のチャンス到来。

ディーヴァの魂が、レンのために奇跡を起こしてくれた。
都合の良い話かもしれませんが、レンにはそんな風に感じられました。
きっとディーヴァが生きていれば彼女もそう言ってくれたでしょう。「幸せになってね」と…。

エミリア 「ジョーカー!」

レン 「君には撃てないよ、エミリア
分かってるはずだ、僕の正体を…」

自分の正体を暗示させながらも、しかしレンは仮面を脱ぎませんでした。

それはなぜか?

仮面の下は既に涙でぐしょぐしょになっていたからです。
ディーヴァを死なせてしまった罪悪感。ディーヴァが起こしてくれた奇跡への感謝。エミリアと会えた喜びと愛情。
すべてがごちゃ混ぜになってレンの両目から溢れていたのでした。

しかし、優秀なIRPO隊員であるレンは、幼い頃におじいちゃんから「男は人前で泣くんじゃない」と教えられていたからです。

エミリア 「やめて…、こないで……」

レン 「おいで、エミリア

レンはエミリアを抱き締めようと近づきます。
  ロミオとジュリエットも土下座で謝るほど運命のすれ違いを続けてきた二人が、
  今ようやく一緒になろうとしています。

バンッ!

なぜかレンはエミリアに撃たれます。
イミフです。
レンもきっと心の中で呟いたことでしょう。 「え? なんで? なんで撃つの? (TДT;) 」と。

しかし、エミリアが撃ったのも当然、レンはまだ彼女に何も説明などしていません。
なぜキューブを求めるのか。なぜ犯罪に手を染めたのか。なぜ巨獣に襲わせたのか。
エミリアは何も知らなかったのです。
  まさにロミオとジュリエットも愛想笑いでドン引きするほどのすれ違い。

せめて仮面を脱いで、涙でぐしょぐしょの顔を見せれば、
レンがまだ愛を、優しさを失っていないことにエミリアも気付いたことでしょう。

なんと悲しいことでしょうか。
レンが心優しき人物であったがゆえに、その心が伝わらなかった。

そしてエミリアを愛しすぎたがゆえに、エミリアに撃たれ、
ディーヴァがいたおかげでエミリアに会えたのに、ディーヴァのために流した涙のためにエミリアと別れることになり、あの世でディーヴァと再会することになってしまう……。

そう、もはや神に運命を弄ばれた恋人たち


これがエミリア編では語られなかったレンの物語です。











ウソですw
(*~ω~*)