このエンディングは、エンディングA・Cどちらの条件も満たさなかった場合に訪れることになるエンディングです。
つまり、このエンディングルートでは、アセルスは
・ジーナを救出したが、妖魔武具にモンスターを憑依させている
・妖魔武具は使っていないが、ジーナも救出していない
というような、人間らしい行動と妖魔らしい行動の両方をしてきたというわけです。
アセルスはまさに半妖そのものと言えるでしょう。
花の咲く美しい庭園で、ジーナは揺り椅子に腰かけ、
周りを囲む自分の孫たちに思い出話を語って聞かせていた。
ジーナ 「こうしてアセルス様は、新たな旅に出ることになりました……」
孫たち 「おばあちゃん、もっと聞きたい!」
孫たち 「アセルスさまは? アセルスさまはどうなったの!?」
ジーナの息子 「そんなにおねだりしたら、おばあちゃんが大変だろう?
ほら、今日はもうお話はおしまいだ。あっちで遊びなさい」
孫たち 「は~い」
孫はジーナおばあちゃんの傍を離れて、遊びに行く。
ジーナ 「お前も、あの子たちのところへお行き」
息子 「あぁ、母さんの永遠の恋人が来るんだね」
ジーナ 「もぅ、赤くなるようなこと言わないでおくれ」
息子も立ち去り、庭園には揺り椅子に揺られるジーナだけが残る。
ジーナの揺り椅子は結構すごい勢いで揺れる。
ギュインギュイン揺れまくる。
ジーナはもうおばあちゃんだから、転げ落ちそうで怖いぞ!
管理人は心配だ! (待てw
ジーナの周囲に誰もいなくなったのを見計らって、
どこからともなくイルドゥンや、針の城の住人たちが現れた。
イルドゥン 「 ジーナ 」
ジーナ 「イルドゥンさま!」
イルドゥン 「驚かせてしまったかな」
ジーナ 「いいえ。イルドゥンさまも最近はすっかりお優しくなられましたし」
イルドゥン 「君のおかげだよ、ジーナ。
君の生きる姿を見続けることで、自分はこんなにも変わることができた。
あの頃の私は、すべてのことから目や耳を閉ざしていたのだ」
ゾズマ 「らしくないね、イルドゥン。
それが黒き翼、宵闇の覇者のセリフかい?」
イルドゥン 「茶化すな、ゾズマよ」
ジーナ 「ゾズマさまもご機嫌麗しゅう」
ゾズマ 「ジーナも元気だね」
白薔薇 「はい。闇の迷宮にとらわれていた後遺症もすっかり良くなりました。
あなたも随分と心配して下さったと伺いましたよ、アセルス様から」
ジーナ 「アセルス様は……」
イルドゥン 「アセルスめ、何をしている? 本当にこないつもりか?」
ゾズマ 「こういう時にはっきりしない性格は変わらないね」
ジーナ 「 はい 」
アセルスの来訪をじっと待つジーナ
すると、庭の草花の間から、ゆっくりとアセルスが歩いてくる。
妖魔にとって歩いてその場に現れるのは、相手に対する最大の敬意の表れだ。
ジーナ 「アセルス様、良くおいで下さいました」
アセルス 「ジーナ、最近つらいんだ。君の姿を見ると……」
ジーナ 「何をおっしゃいます。
年に一度、アセルス様のいらっしゃる日は私の最大の楽しみです。
いつまでも若々しいアセルス様は、私の青春の日々そのものなのです。
是非、私の最期の日まで、見届けて下さい」
アセルス 「何を言うんだ。縁起でもない。
まだまだ元気じゃないか」
ジーナ 「おかげさまで、今度ひ孫が生まれますの」
アセルス 「素晴らしいね。
……私も、ジーナみたいなおばあちゃんになれたのかな」
ジーナ 「本当はそれがお辛いのですね、アセルス様」
アセルス 「大丈夫だよ。イルドゥンもいるし。白薔薇も目覚めた。
ゾズマは相変わらずだけど(笑)」
「私もいますよ、アセルス様! (~▽~*)))ぴちぴち 」 メサルティム
ジーナ 「アセルス様は良いお仲間に恵まれておりますよ。
皆様方も、どうかあの日のようにいつまでも輝いていて下さいまし」
End