アセルス編 エンディングC

ジーナを救出せず、
なおかつアセルスの妖魔の具足にモンスター憑依を行っている場合のエンディングです。

つまり、アセルスはその身に宿った妖魔の力をフルに活用し、ジーナを助けようともせず、ただオルロワージュを倒すことだけにその力を使ったということになります。
アセルスは身も心も妖魔の力に染まってしまったということです。



針の城の一室、きらびやかなドレスを着てたたずむジーナ。

そこへアセルスが現れる。
彼女の風貌は以前とは大きく変わり、まさに妖魔の王という姿であった。


ジーナ 「アセルス様…、今日はおいでにならないかと」

アセルス 「何を言うんだ、ジーナ。
君は私にとって特別な人だ。
私の初めての姫なのだからね」

そう、オルロワージュを倒したアセルスは妖魔世界の新たな支配者として君臨し、
そしてジーナを最初の“寵姫”として迎え入れたのである。

ジーナ 「アセルス様……」

ラスタバン 「アセルス様、それではオルロワージュ様と変わりありません。
貴方様は――、」


アセルス 「うるさいぞ、ラスタバン!
私はあの人を超えた。 そう、あらゆる面であの人を上回るのだ。
姫も100人でも200人でも集めてやる。
それから、他の妖魔の君も屈服させる。
妖魔も人も機械も、すべて私の前に平伏させるのだ」


イルドゥン 「だから言ったろう。こんな奴に期待するな、と」

アセルス 「イルドゥン、貴様の指導ももう必要ない。立ち去れ」

イルドゥン 「ふん、ファシナトゥールももう終わりだな」

イルドゥンは愛想を尽かしたようにその場から立ち去る


アセルス 「ラスタバン、お前はどうするんだ?」

ラスタバン 「私は、アセルス様についていきます。
それが私の願いでしたから…」

アセルス 「よし。では、ゾズマを捕まえてこい。
あいつ、自分であの人を倒した気でいる。
誰が妖魔の君か、しっかり教えてやらねば」


ラスタバン 「棺に眠っている姫たちは如何いたしましょう?」

アセルス 「棺など永遠に閉じておけ。
あの人の食いカスなど興味ない」
 

ジーナ 「アセルス様、怖い……」

すっかり人が変わってしまったアセルスの様子に、
ジーナは戸惑いと恐怖を覚える。


アセルス 「大丈夫だよ、ジーナ。
二人で永遠の宴を楽しもう。
私にはその力がある」


針の城に、アセルスの高らかな笑い声が響いた。



End