アセルス編のエンディングは3パターン。
それぞれ、オルロワージュの対決の後、
アセルスが 「人間に戻る」 「半妖のまま」 「完全に妖魔化する」 という3つの結末を迎えるわけです。
そう考えると、妖魔武具(=妖魔の力)を使うかどうかがエンディングの
分岐条件に関わっていたことにも納得はできますが、
でもやっぱりこの分岐条件は普通じゃ気付かないよねぇ……w
私としてはエンディングBの「半妖エンド」が一番好きです。
一番条件が簡単なエンディングですけどね (~▽~;)
「年老いたジーナの姿を見るのがツライ」と言っておいて、
実は「自分も人間だったらこんな風におばあちゃんになっていたのかな」と、実はジーナのことを羨んでいたという複雑な心模様。
つまり、ジーナの人生は、アセルスが失ってしまった人生そのもので、
アセルスはジーナに自分の人生を“代わりに生きてもらっている”ような気分だったのかもしれません。
だから、ジーナの寿命が終わるとき、それはアセルスにとってもある意味で自分の人生の終わりのような気がしているのかも……。
というわけで今回の記事では、
ストーリー本編や3つのエンディングにおけるキャラクターたちの行動や考えを、登場人物ごとに分けて見ていきたいと思います。
それぞれの登場人物たちがいったい何を思って行動していたのか。
本編だけでは簡単に済まされていた、彼ら独特の貴族社会について補う解説になればと思っています。(ただし管理人の妄想を含むw)
【アセルス】 不運な娘
オルロワージュの馬車にはねられた、というだけで妖魔の仲間入りをさせられてしまった可哀想な子。
しかもオルロワージュは瀕死のアセルスを故意に妖魔化させようと思ったわけではなく、たまたま怪我をしたオルロワージュの血がアセルスの身体に入っただけという偶然の産物です。
逆にここで血が降りかかっていなければ、アセルスはそのまま死体として道端に放置されたままだったってわけだ。
ラッキーなのか、アンラッキーなのか…… (~▽~;)
ゲーム中でのアセルスはちょっと惚れっぽい性格かなw
ストーリーを進めている間は、優しい白薔薇にべったりですが、
エンディングになるとどのエンドでも急にジーナが特別な存在になってたりするw
アセルス編担当スタッフの初期案によると、実は冒頭の針の城での生活はもっと長くなる予定だったようです。
製品版だと開始して数分でもう針の城を去ってしまうので、ジーナは本当に一瞬しか出てこない脇役になっちゃってますし、白薔薇もなんか“あれよあれよと言う間に”一緒に逃亡してしまう“流されやすい子”みたいになってますけど、本当はもっとじっくり出会いや心の交流を描くつもりだったみたいですね。
サガフロは複数の主人公によるショートストーリー形式ですから、そんなにのんびりしてられなかったというのがアセルスの一番の不運なのかもしれませんw
アセルス 「もっと白薔薇とイチャイチャしたかった (~▽~*) 」
アセルスの教育係に選ばれ、親身になって接してくれたが、その結果、アセルスと共に針の城を脱走することになってしまった。
アセルスに惹かれている様子があるものの、一方でオルロワージュに対する情や忠誠心も失ったわけではなかったので、オルロワを裏切ったことに対する罪悪感に苛まれていたようです。
激怒したオルロワがアセルスたちを闇の迷宮に閉じ込めたとき、
白薔薇はアセルスを逃がすために一人で迷宮の中に残る決断をしました。
それは同時にオルロワージュに対する贖罪でもあったことは言うまでもありません。
しかし実際のところ『白薔薇がなぜアセルスに惹かれたか』を考えてみると、アセルスの心や行動に惹かれたというよりも、「アセルスの中に流れるオルロワージュの血が彼女を魅了していた」可能性が高いように思います。
オルロワの血は、全ての妖魔を虜にする“魔性の血”。
例えば、匂いで上級妖魔を識別できる「妖魔鑑定人」メサルティム・メサ子氏は、
アセルスと白薔薇に初めて出会ったとき、即座にアセルスの方が高貴の妖魔だと見抜きました。
白薔薇だってかなりの上級妖魔であるはずなのに、それよりもアセルスの中に流れる数滴のオルロワージュの血の方が遥かに高貴な匂いを漂わせていたということです。
アセルスの心ではなく、“血”に惹かれた。
人間の感覚で言えばちょっと切ない話かもしれませんが、
逆に妖魔たちにとっての恋愛とは、そういうことなのかもしれませんね。
白薔薇 「オルロワ様とアセルス様が仲良くしてくだされば良いのに (~▽~*) 」
オル 「おぉ、愛してるぞ娘よー」 (ノ~ з~)ノ ((((´▽`;) 「わ、私もだ、マイ・ファーザー」 アセ
オル・アセ 「めんどくさい性格だなぁ…」 (;~з~);~▽~)
白薔薇は礼儀作法など文化的なことを教える役で、イルドゥンは妖魔の力の使い方など戦いに関する技術を教える役だったようです。
――と言ってもイルドゥンのしたことと言えば、アセルスにナイフ一本持たせてモンスターをけしかけただけじゃないかw チクショー、イルドゥンめ。何にも教えてないぞ!w
妖魔としては針の城の中でも相当な実力者のようで、オルロワージュも少なからず信頼している様子。
それゆえ、セアトはどうにかしてイルドゥンを失脚させようと躍起になっていたようです。
また、妖魔に“友情”という概念があるかは分かりませんが、ラスタバンとは気が合うようで、
「あいつの考えることは分からない」とか悪態吐きながらも仲良しですね。 ツンデレかw
しかし、イルドゥン自身の性格は(皮肉屋ではあるものの)、ラスタバンやセアトのように革命や出世を望むものではないようです。
彼は今の妖魔世界や自分の地位にもそれほど不満は感じていないのかもしれません。
その、特に変革や出世を望んでいるわけでもなかったイルドゥンが、最終的にはアセルスと共にオルロワージュを倒すことになろうとは、運命の皮肉を感じますね。 皮肉屋だけに。わはは(~▽~*)
そう、よく考えてみればイルドゥンがストーリー終盤、急にアセルスの味方になり、オルロワージュと対決することになったのも不思議なんですよね。
イルドゥンは(ラスタバンの頼みで)アセルスを「セアトの襲撃から」守りにきただけであって、彼がオルロワにまで反旗を翻す必要はないわけですよ。
この彼の突然の『叛逆』の謎も、
きっとアセルスの中に流れる“血”のせいだと私は考えています。
イルドゥンは彼自身気付かないうちに、アセルスに魅了されてしまっていたのです。
イルドゥン 「 ( ~皿~) アセルス、好きだ!」
アセルス 「眉間にしわビッシリ浮かべて言われてもなぁ…… (~▽~;)ほんとは嫌いだろ 」
【ゾズマ】 叛逆の乳首ニップレス
半裸のボンテージ衣装で、乳首には☆型シールを貼っているという変態上級妖魔。
そりゃこんな格好してればオルロワージュにも追い出されるよw
自由気ままに生き、オルロワージュの支配にも従わない存在。
さらに、白薔薇を失ったアセルスの前に現れ、アセルスを彼特有の自由な価値観で励ます(?)など重要な役どころ。
――っぽいのだけど、なぜかストーリー中では存在感が薄いんですよね (~▽~;)
白薔薇を失ったシーン以外ほとんど出番がないってのが、影が薄い理由かな。
存在感では、ラスタバンとの友情エピソードがあるイルドゥンや、イベント1回分主役を務めるメサルティムなどの方がキャラが目立っています。
ゾズマと同じ時期に仲間になる零姫でさえ「見た目がかわいい」「オルロワージュを上から目線でけなせるw」という強烈な個性がありますからねw
それらに比べるとゾズマの存在感はやっぱり弱いです。
そもそも、ゾズマって人物はいったい何がしたかったのか?w
なんかフラフラ自由に生きてますけど、目的意識とかはなさそうな感じ。
自由に生きるのが目的、と言えますが、
それもう達成できちゃってるし、アセルスの冒険とは関係ないからねw
妖魔エンドでは、ちゃっかり自分がオルロワージュを倒したと吹聴している様子。
ラスボス戦にゾズマを出撃させてなかった場合、かなり痛い子になってしまうw
ゾズマ 「ボクのこと好きって言いなよ♪」
アセルス 「クロワッサンの次くらいに好きかな (~▽~;) 」
ゾズマ 「 (;~Д~) え? それ、クロワッサンはもともと何位なの?」
アセルス 「大丈夫。一応、パン派だから (~▽~;) 」
ゾズマ 「 (~へ~) 君とボクは、おにぎり以上、クロワッサン以下の関係か…」
【零姫】 休日は幻術「黒猫」を召喚して癒されている
オルロワージュの最初の寵姫にして、その支配から唯一逃亡することができた人。
ゲーム中ではそれほど詳しく説明されていませんが、
寵姫としてオルロワージュに支配されていた零姫は、オルロワージュの血を逆吸血することによって彼の支配力(魅了の力)を受けなくなりました。(アセルスがオルロワに魅了されないのと同じ理屈)
そして、針の城を脱出。
零姫は逃亡し続け、オルロワージュは追い続ける。
その追跡劇の途中で、アセルスはオルロワの馬車にひき殺され、半妖として甦ることになるわけです。
また、針の城にいた他の寵姫たちは、この事件をきっかけにオルロワの許可なしでは身動きできないように、棺の中に封印されてしまいました。
つまり、このアセルス編の世界観を作り出した全ての原因が零姫だったと言えるでしょう。
ちなみに零姫は外見的には“子ども”なので、「え? オルロワージュって、ロリコン!?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、
彼女の外見はオルロワージュの追跡から逃れるため、『生まれ変わりの秘術』を使ったせいです。
零姫の性格から察するに、生まれ変わる前は妖艶な大人の女性であったと思われます。
もちろん、生まれ変わる前も幼女だった可能性はありますけどねw
この作品において、イルドゥンやゾズマなど大半の妖魔が大なり小なりオルロワージュに畏怖や崇拝の念を抱いている中、
零姫だけは容赦なくオルロワージュを見下していますw
零姫にとってオルロワは、別れたのにいつまでも追いかけてくるストーカー男なのですw(待てw
余談ですが、管理人のマイ設定では、零姫は『動物好き』ですw
麒麟のイベントに縁があったり、幻術で黒猫やジャッカルを自由に呼び出せますから。
また、アセルスに初めて出会ったときに「イヤな匂いのする娘じゃな」と発言することから、
同じ匂いフェチであるメサルティムとの隠しイベントが発生します。(管理人の頭の中で)
他の仲間がいるところでは――、
メサ子 「零姫さま~」 ((((*~▽~))~3 ~ )ノシ 「近いのじゃ、生臭いのじゃ、寄るでない」 零姫
2人きりのときは――、
零姫 「メサ子、メサ子、今なら誰もおらぬ。こっちへ来い♪」 (*~▽~)ノシ !(~▽~*))))) メサ子
最年長の妖魔として威厳とかプライドとかある零姫さんは、皆に隠れてメサ子を可愛がりますw
【メサルティム】 ぴちぴち((((*~▽~) 新鮮だよ!
オウミの湖に住む水妖(人魚)。
他の妖魔の匂いにとても敏感で、高貴な妖魔が現れると湖の底からでも瞬時に駆けつけます。
匂いで相手がどれくらい高貴な人なのか分かるくらい敏感。
オウミに行っても現れるのは必ずメサルティムなので、他の水妖は彼女ほどには匂いに敏感でない様子。 匂いフェチはメサルティムの個性だよ!w
ゲーム中では、漁師の網にかかってケガをしたところを、人間であるオウミ領主に助けられ、領主の館で暮らしていました。
しかし、メサルティムにとって人間との暮らしは息が詰まるものであり、偶然、館を訪れたアセルスたちに館からの脱出を助けてもらうのでした。
ケガを治療してもらった恩は感じつつ、「人間の匂いは好きになれない」というメサルティムの心情が印象的ですね。
「そんなに優しくしてもらったんだから、少しくらい心を開こうよ」と思う人もいるかと思いますが、私はむしろ現実的で良いと思います。
ほら、最近よく「バンパイアと人間のラブストーリー」とか流行ってるじゃないですか?
あんなの絶対ありえないですからね (~Д~)ぽえ
だって、バンパイアにとって人間って“ごはん”だよ。
私たち人間が、ぶたやにわとりに恋してんのと一緒だから。 おかしいよね?w
そして、アセルスたちの手助けで湖へと帰っていったメサルティム。
その後、しばらくして例の“匂いを嗅ぎ当てる能力”によって再びアセルスと再会したメサルティムはアセルスの(匂いの)しもべとなるのでした。
でもメサ子は相手が高級妖魔ならアセルス以外にもめっちゃ懐いてると思うな~w
私的にはご主人さま大好きなイヌやネコのイメージw
もちろんアセルスが一番なんだろうけど、
アセルスがいないときは零姫や白薔薇にべったりくっついてると思うw
イルドゥンは最初の頃イヤがるだろうけど、2週間もすれば押し切られて無抵抗になる。
ゾズマは別にイヤがらないけど接し方(愛で方)が良く分からないので、お互いちょっと気まずくなる。
(ネコ好きなのに、ネコの抱え方が下手ですぐ逃げられるタイプの人)
時の君は、気分が良いときは特に拒まないが、気分が乗らないときは時間を止めて逃げる。
(時の君もネコタイプ)
サイレンスは、ほぼ無視されている。でも本当は自分もメサ子を撫でたりしたい。
ヴァジュイールに謁見したときは、襲いかかるかのごとくジャレつこうとしたので、ヴァジュイールが咄嗟いに回避した結果、メサ子がヴァジュの玉座に座るという変な状況になった。
不動のヴァジュイールを動かした唯一の存在。それがメサ子。
オルロワージュにも飛びジャレつきしようとしたが、問答無用で消滅させられそうなのでアセルスたちが皆で止めた。
メサ子 「アセルス編で一番幸せなのは (*~▽~*) 私かもしれない♪」
【時の君】 (~Д~)なんだ? 何なのだ?
【サイレンス】 (~―~) ・・・・・
巻き込まれた人たち。
妖魔世界最強ともいえるオルロワージュとの決戦に参加させられて、サイレンスあたりは内心ひざガックガクだったと思うw
サイレンス 「 ....( ~―~) 」
「よぉ、サイレンス。おかえり~ って、どうしたその顔!? (~Д~;) 」 ヒューズ
「まるで地獄を見てきたような目をしているわ (~ー~;) 」 ドール