ヨークランド
物語の始まりは、のどかな田舎町のリージョン「ヨークランド」
風車の回る美しい景色の中、
ある家から、一人の若者が旅立とうとしていました。
母 「はやくしなさい」
リュート 「やっぱり心配だな。母ちゃん一人おいていくのは…」
母 「なに一人前みたいなこと言ってるの。
あんたに心配されるほど年とっちゃいないよ。
ほら、行きな。 ちゃんと働くんだよ!」
リュート 「 うん 」
リュート 「でもやっぱ心配だから、出発は明日にするよ。
いや、やっぱ来月かな。 来月から本気出す」
, パーン!
母 「早く行って来いッ!」 (#~□~)⊂彡))3~)<ぶほー!?
こうして旅立った一人の青年。
名前はリュート。25歳。
母は彼を女手一つで立派に育ててくれたのに、
リュートはこんな歳になっても何もせず毎日ふらふらぷらぷら……。
母親のスネをかじって、迷惑ばかりかけている。
それなのに近所の悪ガキ仲間の間では妙に好かれていたりして、
とにかく一念発起したリュートは、
母親の元を離れて自活することにしたのだが。。。
リュート 「……さっそく帰りたい (~へ~;) 」
さて、既に心の折れたプレイヤーさんもいらっしゃるのではないでしょうか?(ぇw
いまだかつてこんなにもプレイヤーの精神にダメージを負わせるオープニングイベントがあったでしょうか。いや、ない。(反語)
「本当に自分はゲームなんかやってて良いのだろうか」と我が身を振り返らずにはいられません…… (~□~;)
家の玄関の前には弟分のモンスター「サンダー」や近所の悪ガキ仲間が見送りにきています。
サンダー 「アニキ、本当に行っちまうのかい…? (´・ω・`) 」
リュート 「サンダー、情けない声出すなよ。
でも仕方ない。お前がそんなに寂しがるなら、出発は明日に延ば――
, パーン!
母 「早く行きなッ!」 (#~□~)⊂彡))3~))3~)<ぶほ、ぶほー!?
, リュート↑ ↑サンダー
オープニングイベントが終わると、ヨークランドのシップ発着場の前でプレイヤー操作が可能になります。
町に戻ることもできますが、
「え! 帰って良いの!? (~▽~*) 」リュート
戻っても特に何もイベントはありません。
普通なら丘の上のサンダーに話しかけると仲間にできるのですが、
リュート編では一旦ヨークランドを出ないとサンダーは仲間になりません。
ちょっと面倒くさいですねw どうせ短いシナリオなんだから、ここで連れて
いけたら手間がかからなくて良いのに…w
シップ発着場の前には、見慣れない衛兵が通路を塞ぐように立っています。
話しかけると――、
衛兵A 「止まれ! このシップへの乗船はできない!」
リュート 「乗せないって言われても、
シップに乗らなきゃどこへも行けんのよ (~へ~;) 」
リュート 「……はっ! まさかこれは、今日はまだ旅立つ日ではないと、
神が俺を引き留めているのでは!? Σ(~▽~*)テーン!! 」
「 じー…… ( ̄д|電柱|」 母
かあちゃん、そんなにあんたの息子は信用できないのかい。
行くよ。 (T▽T;) 必ず行くから信じてよ… )
衛兵たちから話を聞くと、どうやら彼らはトリニティに所属している人たちらしい。
これから出発するシップはトリニティの要人のために貸し切りになっているという。
【トリニティ】とは、
サガフロ世界に存在する最大の巨大企業。
戦車から紙おむつまで、色々なものを製造し、流通させている。
また、最大の統治組織(政府)でもあり、
大半のリージョン(特にヒューマン系の住人が多いところ)はだいたいこのトリニティによって
政治が行われている。
さらに、当然、政府として軍事力も保有しており、
トリニティに反する組織などにはわりとキッツイ武力攻撃が行われている。
一企業が政治・軍事を司っているわけですから、全ての政治・軍事はトリニティに有利
(=利益になる)なように行われています。決して健全な国家体制ではないですねw
衛兵 「トリニティの貸し切りだ。民間人は乗せられない」
リュート 「はじっこの方で良いんだ。もう1人くらい乗れるだろう?」
衛兵 「ごちゃごちゃ言ってると逮捕するぞ!」
リュート 「逮捕!? Σ(T▽T;)!? 」
(かあちゃん、ごめん。さっそく我が家から逮捕者が出たよ。
やっぱり俺に社会生活なんてムリだったんだ……)
――と思われたとき、衛兵たちの上官、つまりトリニティの“お偉いさん”っぽい服装の人物が現れる。
司令官 「トラブルか?」
衛兵 「司令! 何でもありません!」
衛兵 「さぁ、この船には乗れないんだ。帰って次の船を待て」
リュート 「大見得きって家を出てきたんだ。今さら帰ったら笑われちゃうよ」
司令官 「シップに乗りたいのか。
構わん。乗りたまえ」
リュート 「ははっ、親分の方が物分りが良いゼ」
司令官らしい人物の計らいによって、なんとかシップに乗せてもらえました。
リュート 「へっへっへ、このまま何だかんだで
トリニティに就職できるかもしれんねw
あの司令官に「お、キミ、なかなか見所あるじゃないか」とか言われてさw
えへへ (~▽~*) 」
リュートは考えが甘い
シップの中
リュート 「乗せてもらえて助かりましたよ」
司令官 「私もヨークランドの出身でね」
リュート 「ところで、この船はどこに行くんです?」
司令官 「マンハッタンだよ」
(行き先も知らないで乗ったのか……? (~―~;) )
マンハッタン
リュート 「ほぇ~、大都会だべさぁ~。
こったらどごに、オラをやどってくれる店なんてあるんだべか (~□~;) 」
なぜか訛る
親切な司令官のお陰で、リュートは大都会マンハッタンまで辿り着いた。
司令官らトリニティの人たちとはここでお別れ。
リュートは一人でマンハッタンの街を歩くことになる。
ここで自由行動ができるようになります。
リュート編では常にサブイベントは全て解放されていますし、シップの移動も特に制限されていません。
いつでも好きな時に好きな場所へ行ってサブイベントに挑戦できます。
一応、メインシナリオをもうちょっとだけ進めて、リュート編の専用キャラ「艦長」が仲間になるところまで進めても良いでしょう。
メインシナリオの次の目的地はオウミのレストランです。
また、この段階でマンハッタンのファーストフード店にいる「ヒューズ」に話しかけると、先ほどの親切な司令官について話が聞けます。
シナリオ進行に必須のイベントではありませんので、無視して先に進むこともできますが、まぁ、シナリオ理解のために興味があれば聞いておくと良いですね。
ヒューズ 「モンド司令と何を話した?」
リュート 「いきなり何だよ? まるで警察みたいな奴だな」
ヒューズ 「察しが良いな。俺はIRPO(リージョン警察)のヒューズだ」
ヒューズ 「ヨークランドから来たシップに、モンドと一緒に乗っていたろう?」
リュート 「あぁ、乗せてもらったんだ。話の分かる人で助かったよ。
そうか。あの人、モンドっていうのか」
ヒューズ 「“話が分かる”って?
モンドは頭は切れるし、冷酷な男だ。
話が分かるなんて感想は初めて聞いたな」
リュート 「俺はそう感じたんだから、俺にとっては話の分かる人さ」
リュート 「ところで、俺、働き口探してるんだけど、
IRPOってどうやったら入れんの? (~▽~*) 」
ヒューズ 「んー、お前には無理かな…。
なんか頭悪そうだし…… (;~ー~) 」
リュート 「そう言うおっさんだって賢そうには見えないゼw ヽ(~▽~*) 」
ヒューズ 「おっさんって言うな。刑務所ぶち込むぞ (;~Д~)ノシ 」