この記事はストーリーのネタバレを含みます
デニム(主人公)は、なぜバクラムと戦うのか?
カチュア 「デニム、お姉ちゃんは今日からグレることにするわ。
ミッ○ーマウスのヘアバンドとかして、このブログをBANさせてやるわ」
デニム 「な、何を言っているんだ、姉さん!?」
カ 「デニムがお姉ちゃんと結婚してくれないからグレたのよ!」
デ 「なんて面倒くさい姉なんだ!?」
カ 「そしてこっちのナイスダンディーと付き合うことにしたから。
そこんとこ、夜露死苦ぅ!」
デ 「姉さんが悪い男と付き合い始めてしまった…! だからグレたのか…!」
タルタロス 「どうもこんにちは、弟くん。私は暗黒騎士団のタルタロスです」
デ 「暗黒騎士!? こ、これはグレたんじゃない! 中二病だッ!?」
カ 「うっ…、私の中のドル○ルアが騒いでいるわ……」
主人公デニムはもともとウォルスタ陣営の人間です。
ウォルスタにとって主な敵はウォルスタ人を弾圧しているガルガスタン人であり、
そういう意味でウォルスタとバクラムはそれほど強く敵対しているわけではありませんでした。
ではなぜ、主人公デニムはバクラムとも戦うことになるのか?
それは、ストーリー分岐によって経緯はやや変わりますが、
おおまかに言えば、
・ デニムが単なるウォルスタ人の勝利ではなく、
全ての民族が平和に共存できる世を目指すようになった。
・ 姉のカチュアが暗黒騎士団にさらわれたため、
姉の救出、および騎士団の謎の陰謀の阻止が目標になった。
といったような感じです。
最初はデニムも単に迫害されているウォルスタ人を救うために、つまり“ウォルスタ人のために”戦っていましたが、
戦いの中で様々な人物と出会い、様々な思想に触れることで成長していきます。
出会いと経験の中で視野が広がったデニムはやがて、ウォルスタ人だけのためではなく、全ての民族が憎しみ合わずに暮らすのが最善だと願い始めるのです。
デニムのこの思想の変化には、
その姉、長女セリエとの出会い、
また、民族愛が強すぎるあまり一周回ってゲスくなっちゃってる、
イケメンゲス騎士レオナール兄さんが、
実はもう一周回ってやっぱり慈愛に満ちた人だったんだねー(過去形)、とい
う人間の心の果てしない奥深さを感じるエピソードなどが関わっています。
う人間の心の果てしない奥深さを感じるエピソードなどが関わっています。
「ゲス兄さんよ、安らかに眠れ…… (~―~;) 」 デニム
「死ぬんかーい! (;~▽~)ノ☆ ぺちん! 」 レオナール
その一方、バクラム陣営の最高指導者「司祭ブランタ」は、飽くまでバクラム人による島の統治を(さらに言えば彼自身が島の支配者になることを)目指していますから、
当然、全民族の共存を願うデニムとは思想がぶつかり合うことになります。
また、ストーリーの中盤でデニムの姉「カチュア」は、
「デニム! 平和、平和って、平和と私とどっちが大事なの!?」とわりと本気で鬱陶しいキレ方をして失踪。
デニムの傍からいなくなってしまいます。
その後、カチュアは暗黒騎士団と出会って、
自分の“出生の秘密”を知らされた結果、暗黒騎士団に入門するという物凄い反抗期に突入。
もちろん、暗黒騎士団にとっては、このカチュア(と、彼女の出生の秘密)こそが彼らがこの島で探していた“あるもの”の一つであり、
上手い具合にカチュアの取り込みに成功したと言えるわけです。
カチュア 「もー、デニムったら!
お姉ちゃん、悪い子になっちゃうんだからね! (`へ´ )ぷんぷん 」
タルタロス 「想像以上に上手くいったな… (;~Д~)簡単についてきたぞ… 」
バールゼフォン 「こんな変な女、想像できる方がおかしいですって (~▽~;) 」
これらの事柄によって、
デニムは島の理想のためにも、また家族を守るというデニム自身の個人的な理由のためにも、バクラムや暗黒騎士団との戦いに挑んでいくことになるのです。
デニム・カチュア出生の秘密
そして暗黒騎士団の真の目的
暗黒騎士団がこの島に来た『本当の目的』とは何なのか?
それは、実はカチュアの隠された出生の秘密にあります。
なんと、
カチュアとデニムは姉弟ではなかったのです!!
(超ネタバレ)
「「な、なんだってーーー!?」」
ど、どうりであんな真面目な弟から、あんな困った姉が生まれるわけだ…w
しかも、これを聞いた瞬間、カチュアは
「私とデニムきゅんの間に絆なんてなかったのねー!
だからデニムきゅんは私に優しくしてくれなかったんだわーー!!」
などと物凄いことを言い出して、その場で暗黒騎士団加入を決意します。
ほんと困った姉w
どんだけ弟に迷惑かけるつもりなんだ……w(姉弟じゃなかったけどw)
じゃあ、二人の本当の血縁関係はどうなっているのか?
実はカチュアはウォルスタ人ではなく、バクラム人。しかも王族の末裔なのです。
左から、
覇王ドルガルア
王妃ベルナータ
王妃の召使い、マナフロア
↑これがカチュアの本当の家族。
「覇王ドルガルア」は、このヴァレリア島を統一統治した人物であり、全ての民族に平等に接する偉大な王でした。
ゲーム開始時には既に故人で、むしろ彼が死んだからこそヴァレリア島は偉大な指導者を失って紛争状態に陥ったといえます。
「王妃ベルナータ」は覇王ドルガルアの正妻。
まぁ、ぶっちゃけ彼女はカチュアとは関係ありません。
カチュアの本当の母親は、ベルナータの召使いであった「マナフロア」です。
王妃の傍にいる可愛い子に、つい手を出しちゃったんですね、ドルガルアはw
……顔グラフィックを見る限りではそんな可愛い感じではないですけどw
その結果、マナフロアはカチュアを身ごもり、
嫉妬したベルナータは「一生お前をイジメてやる!」宣言。
マナフロアは自分とお腹の我が子を守るために王宮から逃走します。
その、逃げてきたマナフロアを匿ったのがデニムの父です。
マナフロアは娘を出産すると死亡してしまいますが、
残されたその女の子を、デニムの父は我が子として育てることになるのでした。
で、暗黒騎士が求める“あるもの”というのが、この『覇王ドルガルアの遺産』です。
遺産といっても財宝などではありません。
なんとこのドルガルア、晩年、妻や子供に先立たれた悲しみから頭がおかしくなってしまって、
妻子を蘇らせるために魔界と契約してしまったのです。
ほんと、こういう困ったことをしでかす性格は、まさにカチュアの父親だなーって思いますw
そしてこの『魔界』のパワーこそが、暗黒騎士団がこの島に来た理由なのではないでしょうか。
ゲーム中ではっきりと明言されることこそありませんが、恐らくはこの魔界パワーを調査し、あわよくば手に入れることこそが暗黒騎士団の真の任務だろうと推測されます。
さらに、暗黒騎士と同様、大陸からきてウォルスタ人の手助けをしてくれている、
『ゼノビア聖騎士団』。
彼らは“本国で罪を犯したために島流しにされた”ということになっていますが、
実はこれも島に入るための口実で、
本当は、暗黒騎士団が島で何やら企んでいるというので、それを探り、阻止するために送られてきた秘密の任務です。
そういう意味では、彼らもまた覇王ドルガルアが残した魔界パワーに引き寄せられてきた大陸の兵士たちと言えるでしょうね。
デニムにも一応、出生の秘密がある ――が、わりとどーでもいいw
前述のとおり、カチュアはいわゆる覇王ドルガルアの隠し子であり、
そのカチュアを匿って育てたのがデニムの父でした。
デニムの父は、名前は「プランシー」。
↑の顔グラもデニムとどことなく似ている、……かな?w
このプランシーも民族は「バクラム人」で、元は神父をしていました。
そう。 父親がバクラム人ということは、
デニムもバクラム人です。
「マジで!? 知らんかった!!
……まぁ、だからって姉さんみたいにグレたりはしないけど」
神父プランシーはカチュアを匿うために、身分や人種を偽ってウォルスタ人として生きていたのですね。
だから、デニムもカチュアも自分はウォルスタ人だと信じて、ウォルスタ陣営で戦っていたわけです。
ほんと、どの民族も見た目は一緒なんだし、
何十年もバレずに(下手すりゃ死ぬまで気付かなかったかもw)ウォルスタ人
として生活できる程度の民族差しかないんだったら、
今すぐ戦争なんかやめちゃえば良いのに…… (~▽~;)
ぶっちゃけ日本風に言えば、四国の4県で戦争してるようなものである。
仲良くしなさいw
と、いうわけで、デニムの父「プランシー」は、“バクラム人の神父”
バクラム人の神父と言えば……、
バクラム国の最高権力者「ブランタ」(↑図左)や、
そのブランタとの権力争いに敗れて失脚した大神官、そしてフォリナー四姉妹の父でもある「モルーバ」(↑図右)
などが思い出されますが、
なんと、このブランタとプランシーは兄弟。(プランシーが兄)
そしてモルーバとプランシーは旧知の仲という、なんだかんだで皆繋がっていたりします。
つまり、バクラムの最高権力者「ブランタ」と、主人公デニムは、叔父さんと甥っ子の関係になりますね。
まぁ、だからと言ってデニムは全く容赦しませんけどw
「突然出てきて叔父さんって言われてもなぁ……。
正直言って知らないおっさんだし、
島を支配しようとしてる悪いおっさんだし、
僕的には、こんな見ず知らずの叔父さんより、姉さんの方が大事だよ」
「デ、デニみゅ…… (´▽`*)ぱぁぁ 」
あと、フォリナー四姉妹の父「大神官モルーバ」と、デニム父「プランシー神父」は旧知の仲であることから、
デニムとフォリナー四姉妹は子供のころ一緒に遊び合うような幼馴染だったりします。
デニムの父プランシーとモルーバが知人であったお陰で、ストーリー終盤、デニムはモルーバと出会い、その助力を得られることになるのです。
まぁ、そのような感じでブランタやモルーバなど、島の重要人物とも何だかんだ関わりのある主人公デニムですが、
それは飽くまでストーリーの“政治面”の話なので、ストーリー全体を理解するうえではそんなに重要ではありませんw
やはりカチュアの出生の秘密(受け継がれる困ったちゃん遺伝子)の方が、暗黒騎士団の行動理由とも直結しますし、重要と言えるでしょうね。
これがバクラム&暗黒騎士団だ!
暗黒騎士団の団長。
ランスロットという名前は、デニムの味方になるゼノビア聖騎士団の“聖騎士ランスロット・ハミルトン”と同じため、ゲーム内ではもっぱら「タルタロス」の方で呼ばれている。
冷静沈着な男で、その堂々とした物腰はヴァレリア島のどの指導者たちよりもリーダーらしい風格があります。(情けないぞヴァレリアのリーダーたちw)
極秘任務のことは一般隊員クラスには恐らく完全に秘密にしており、
幹部クラスでも大雑把な内容でしか知らせていない様子。
任務の全体像を把握しているのはタルタロスとバールゼフォン、ヴォラックくらいでしょう。
暗黒騎士団の幹部たちは皆わがままで独断行動しがちですから(大丈夫か、暗黒騎士団w)、
団員や幹部にも任務情報を厳しく制限しているのは、情報漏洩を防ぐとともに、彼らが先走った行動をして任務を失敗してしまわないためなのでしょう。
そういう意味で、タルタロスは騎士団幹部たちの性格を良く知り、この個性的な面々を上手く統率していると言えます。
バールゼフォン・ヴァン・ラームズ
暗黒騎士団のナンバー2であり、タルタロスの頼れる参謀。
実はデニムの仲間になる「ハボリム」の実兄で、もともとは暗黒騎士団を監視するために父(彼もローディス教国の重職に就く人物)によって送り込まれた人物であったが、
タルタロスの思想に感化されて父を裏切り、父母を殺害した。
両親殺害の罪は弟であるハボリムになすりつけ、ハボリムは両目を潰して
島流しという実質的な死刑に処されている。(生き残ったけど)
ヴォラック・ウィンザルフ (空気おじさん)
一応、彼も暗黒騎士団では知性派でタルタロスの信頼する参謀と言える。
が、バールゼフォンと立ち位置がかぶる上に、出番が少なく、しかも主人公デニムと剣を交える場面もないため、ものすごく地味。
暗黒騎士団で最も印象に残らない人物。
ぶっちゃけ、管理人も名前忘れてて、たった今wikiで調べましたw
たぶん潜入任務とかさせると上手い。目立たないから。
バルバス・ダド・グース
暗黒騎士団の武闘派。
何よりも戦いを愛しており、強敵と戦うためなら騎士団の命令すら無視しかねない困ったちゃん。
タルタロスが一番手を焼いている問題児。
真の任務についてはタルタロスから全てを知らされていなかったようで、覇王ドルガルアの遺産=普通の財宝だと思っていたようです。
そんなたかが小島の財宝程度で暗黒騎士団が動くわけないじゃんw バルバス、バカだねーw
マルティム・ノウマス
ズル賢く、狡猾な男。
顔グラフィックやイベントでの軽薄な台詞や態度を見るに、口先だけの卑怯者に見えるが、実は剣の腕も相当なものでゼノビア聖騎士団のギルダスにも匹敵する。
彼もまた任務より戦いを好む性格で、バルバスとは悪ガキ仲間みたいな感じでいつもやいやい楽しそうw
いわゆる強いスネオ。
オズマ・モー・グラシャス
暗黒騎士団幹部で唯一の女性。オズの姉。
もとはハボリムの婚約者であったが、ハボリムが処刑されてからはバールゼフォンの婚約者になっている。
恐らく家同士に、グラシャス家とラームズ家で結婚させなければいけない理由があるのだろう。
決してオズマがおじさん好きというわけではない。……たぶん?w
オズ・モー・グラシャス
話の分かる男。
オズマの弟で、性格は冷酷で残忍。そして話が分かる。
バルバスやマルティムのように騎士団の命令を無視するほどではないだろうが、オズもまたわりと好戦的な性格の幹部だと思われる。
話が分かるので部下には慕われている。
アンドラス・ガフラヌ
もとはローディス教国に攻め滅ぼされた別の国の王子だったが、自国の民を傷つけないことを条件に人質として騎士団に所属している。
だから、騎士団に力を貸してはいるが、ローディスを恨んでもいる。
と、何やら重い過去やら、幹部の中で一際目立つ容姿やらで印象的だが、ストーリーにはほとんど絡んでこないので忘れて良い。
空気おじさんよりは出番があるかな、という程度。
ちなみに、管理人はこの時点でもう空気おじさんの名前を忘れていた。
もはや覚える必要はない、とそう確信した瞬間である ( *´艸`)プクスー
ストーリー後半は単なる民族紛争から、デニム・カチュアの出生の秘密、そして暗黒騎士団との対決にストーリーがシフトしていきます。
そのせいもあってか、敵側は基本的に暗黒騎士団であり、
正規のバクラム軍がクローズアップされる機会は少なめです。
正規のバクラム軍には固有の顔グラを持つキャラもいませんしね (~▽~;)
そして、結局なんだかんだで、
デニム、カチュア、フォリナー四姉妹など、ストーリー上大きな意味を持つ主要人物はほとんどがバクラム人だったというのも印象的なところです。
以上で、“5分で分かるストーリー解説”は一先ず終わりです。
バクラム勢力はストーリーの大元にかかわるだけに、他の勢力よりも長文の記事になってしまいましたね。
恐らく、ここを読むまでに10分、20分、あるいはそれ以上の時間がかかったかもしれません (~▽~;)
なので、最後はこの方に協力してもらって、“5分で分かる”の公約達成ということにいたしましょう。
『時を戻す』能力者、リンゴォ・ロード・アゲインさんお願いしますw
「6秒しか戻せません」
(管理人は敗北を認めたッ! 心の中でッ!!)