剣兵が序盤用なのは分かってる。
でも三兵科の兵士は、上級と下級どっちが役に立つんだ?
今回はそんな話。
主に槍弓騎の上級兵・下級兵について比較していきたいと思います。
兵士の基本
まずは兵士の基本的なステータスから
・攻撃力=同兵科防御力
・得意兵科の防御力は、同兵科の約1.37倍
・苦手兵科の防御力は、同兵科の約0.6倍
・歩兵防御力は、 下級兵の場合、同兵科の約1.25倍
・ 上級兵の場合、同兵科の約2倍
・弓兵科のステータスは槍兵科の1.05倍。騎兵科は1.10倍。
・弓兵科の移動力は槍兵科-2。 騎兵科は槍兵科+5。
と、だいたいこのような感じでステ振りされています。
最初の3つは剣兵にも当てはまります。
そのため、「防御が得意な兵科」「移動は遅いが頑丈な兵科」といった個性付けはありません。
移動力の差以外はほぼ同性能と言って良いでしょう。
だからこそ移動力の高い騎兵がブラ三では好まれるわけです。
上級兵・下級兵の比較
ステータスの割り振りは下級兵でも上級兵でもほぼ同じです。
ではいったい、どこに差があるのか。
上級兵は下級兵に比較して、
・攻撃、防御が2.5倍。 移動+3
・作成費用が3倍
・作成時間が約1.33倍
・維持費が2倍
まず、上級兵は兵士1人あたりのステータスが高いため、同じ人数でも高い戦闘力を得られます。
また、攻撃力のわりに維持費も少ないですから、
そういった所有・維持することに関する負担は軽いと言えます。
同じ攻撃力でも下級兵より、より少ない「宿舎」や「畑」で養えるということです。
一方、3倍の費用を出して、攻撃力などは2.5倍にしかならないのですから、
兵産に関するコストパフォーマンスは悪い、と言えます。
一方、作成時間と攻撃力の関係について考えると、
2.5÷1.33=1.88
同じ時間兵士を作り続ければ、1.88倍の攻撃力を得られるということになり、
逆算すると、同じ攻撃力を得るのに必要な時間は約半分で済むということです。
武器・防具の強化
兵士は武器・防具を強化することで、攻撃力・防御力を高めることができます。
まぁ、防具は戦争でもしない限り必要ないので、基本的には武器を強化していく方が良いです。
・武器防具の強化は下級兵の方が上昇率が良い
・上級兵の強化に必要な費用は、下級兵の7~12倍
さぁ、またコストパフォーマンスの悪い話が出てきました。
上級兵は下級兵に比較して武器強化の効果が薄いです。
でも費用は莫大に取られます。 わずか強化Lv2で10万以上の費用を要求されます。
ブラ三で最も金を食う内政事業は、この上級兵の強化ではないでしょうか……。
さて、ここで重要なのは下級兵がどこまで上級兵に追い付けるかです。
下級兵は武器を強化し続けると最大で攻撃力180%まで上昇します。
上級兵の攻撃力は2.5倍なので、下級兵を最大まで強化しても攻撃力で追い抜くことはできません。
しかし、作成時間当たりの攻撃力では以下のようになります。
下級兵: 時間1 攻撃1×180% =1.80攻撃/時間
上級兵: 時間1.33 攻撃2.5 =1.87攻撃/時間
はい、非常に近しくなってきました。
上級兵の作成時間が短いという長所にはギリギリ追い付いたと言っても良いでしょう。
こうなると、維持費や作成費用の安い下級兵の方が優秀かもしれません。
――と、考えるのはまだ早い。
下級兵の武器強化に大量の費用を使ったことを忘れていませんか?
武器強化の費用を回収する
下級兵のメリットは作成費用の安さです。
でも上級兵並みの攻撃力を得られたといっても、そのための強化費用が莫大では本末転倒です。
武器Lv10最大まで強化するとき、例えば槍兵なら
必要になる資源は木・石・鉄・糧の全てまとめて 109万5424 です。
一方、兵士自体の作成費用は
槍兵 : 木88 石132 糧20 =240 攻撃力40×180%=72
矛槍兵: 木264 石396 糧60 =720 攻撃力100
これを攻撃力で揃えると
槍兵 : 攻撃72 作成費用240
矛槍兵: 作成費用720×(72/100)=518
518-240 =278
つまり同じ攻撃力では、
槍兵1人(攻撃72)あたり、費用278安く作れることになります。
この278で武器強化費用を割ると
109万5424÷278 = 3941 (小数点以下切り上げ)
よって槍兵を3941人作れば強化Lv10の費用が回収できると考えられます。
弓兵や騎兵でもだいたい同じような数字が出ます。
ただし、武器強化は兵科ごと・拠点ごとにやる必要があります。
下級兵全体で3941でもなければ、拠点全体で3941でもありません。
武器強化を行ったその拠点の槍兵のみで3941人を達成しなければいけません。
結構大変な数字です。
強化Lvを下げればそれだけ費用も少なく済みますが、それではまた攻撃力で劣ることになります。
さらに移動力の差も忘れてはいけません。
上級兵はコストパフォーマンスこそ悪いですが、
やはり『上級』というだけの強さがあり、下級兵で容易に追い付くことは非常に難しいようです。
上級兵は、「初期状態でも下級兵・強化Lv10と同等の性能がある」と考えるべきなのかもしれません。
コストパフォーマンスが悪いとは言いますが、
ステータス2.5倍と移動+3であの作成時間なら、作成費用が3倍でも妥当な値段だと思われます。
武器強化は使う兵科に行わないと意味が無いですから、
その時々で色々な兵科を強化しようとはせず、ゲーム開始の最初から将来的にどの兵科を運用・強化していくつもりか考えておき、無駄を減らしましょう。
私としては、ゲーム終盤の基本は『上級兵 強化0』
資源が余ったら武器強化に回す、という程度でも十分なのではないかと思います。
おまけ
○鍛冶場・防具攻防をぶっ壊しても強化値は残る
武器・防具の強化はそれぞれ鍛冶場・防具攻防で行いますが、
武器強化などを行った後に鍛冶場等を撤去しても、強化Lvはそのまま維持されます。
また、一度鍛冶場を撤去しても、もう一度建てれば続きの強化Lvから強化を再開できます。
どうしても拠点の建設スペースに困っているのなら、鍛冶場等をぶっ壊しても特に弊害はないということです。
○宿舎をぶっ壊しても兵士は残る
宿舎は兵士を収容する容器のようなものです。
宿舎の収容人数を上回る兵士を作成することはできません。
ですが、既に兵士がいる状態で宿舎を撤去しても、兵士が亜空間に消えたりはしません。
収容人数をオーバーしたままでその拠点に居続けます。
もちろん、新しく兵士を発注することは不可能ですが。
宿舎の場所を変えたい。宿舎の建設・破壊でBP稼ぎがしたい。
と、そんなときには兵士たちに何の遠慮もなく行って良いということです。
ブラ三では、君主がどんな非道な振る舞いをしたって兵士は反逆しませんしねw
ただし、拠点そのものを閉鎖したときには、さすがに兵士も消えます。
○兵士作成の発注は最大値を超えても大丈夫
兵産施設で兵士を作成するとき、入力窓の横には現在発注可能な最大値が表示されます。
(例えば手元の糧が6000のとき、剣兵の発注の最大値は6000/60=で「100」と表示)
ですが、この数字、実は最大値ではありません。 この値をオーバーして発注できます。
ヒントは大量作成時の割引です。
ゲーム画面で表示される最大値は、兵士を1体ずつ作った場合の値です。
しかし実際には一度に大量発注するとその数に応じて必要な資源が割引されます。
(5,10,20,50,100体ごとに2%減)
通常は1体につき「糧60」が必要な剣兵も、
100体まとめて発注すれば、1体あたりの糧は10%減の「糧54」になります。
つまり、手元に糧6000あれば6000/54=111体を作ることができます。
そのため、手元の糧が6000のとき、
ゲーム内の入力画面では6000/60=「100」が最大値として表示されていますが、
実際には「111」体と入力しても普通に発注可能なのです。