サガフロ ちょっと高度な基礎知識 その1

属性 その1
 サガフロには様々な「属性」があります。
 
  ・斬  ・殴  ・突  ・炎  ・冷  ・雷  ・光  ・状態変化
 
  ・水  ・音波  ・凝視  ・投げ  ・プッシュ  ・吸血
  ・足元 ・(対空)
 
  ・気絶 ・石化  ・睡眠・  マヒ  ・スタン  ・暗闇  ・毒  ・バーサーカー
  ・混乱  ・誘惑
 
 ざっと見積もってもこれほどたくさんの属性が――
   ――え? その色分けはなんだって?
 
 
 よくぞお気付きになられた!(ぇw
 
 上記の色分けですが、
 「属性」と一まとめに言っても、実はでその性質は少しずつ異なりま
 す。
 
青グループ
  実際にダメージの算出に関わる属性です。
  サガフロに登場する全ての防具にはこの8属性に対する防御力が「数値として設定」されており、
  当然この数値が大きいほど、敵の攻撃で受けるダメージが少なくなります。
 
  しかし飽くまでダメージの『軽減』なので、攻撃自体はヒットしています。(重要)
    ダメージ0になったとしても、「0ダメージを食らった」という処理をされます。
 
  大まかに言って、
  「斬」は剣などの攻撃、 「殴」は体術など、
  「突」は、剣の突き攻撃のほか、弾丸など直線的な攻撃。
「斬・殴・突」を総称して『物理攻撃』と呼びます。
  「炎・冷・雷・光」は、他のRPGと同様、魔法系の属性。
  「状態変化」は、他のRPGでは聞き慣れない属性ですが、これも属性の1つ。
      スポイルなどのステータス減少攻撃に対する抵抗力で、これも「数値で」設定されて
      います。 この値が高いほど、ステ減少を起こしにくくなります。
      また、一部の技ではダメージ算出にも関わります。
 
  また、盾による「回避」はこの属性に対して行われます。
 
 
赤グループ
 攻撃の性質を表わす属性です。
 分かりにくい言い方になってしまいますが、「水で攻撃する」「音波で攻撃する」「足元を攻撃す
 る」など
攻撃の『材質』や『手法』に関するものだと思って下さい。
 
 これらは青グループと違って、数値ではなく、
 ただ単に『無効化するかどうか』だけで設定されています。
 
 そのため、この属性グループに耐性があると、攻撃自体を食らわない」という処理になります。
 青グループのような「軽減」とは異なる処理)
 
 「プッシュ」は、キャラの位置を動かす効果のある属性です。
    キャラの位置(=敵との距離)は与ダメージ・被ダメージの計算に僅かに影響します。
 
 「足元」は、空を飛んでいる敵に当たらない(=無効化される)攻撃です。
 
 「対空」は、足元とは逆に、空を飛ぶ敵にクリティカルヒットします。(地上の敵にも当たる)
    基本的には足元耐性=対空クリティカルと思って良いです。  (もちろん例外もあります)
 *厳密には「対空」は「不死系クリティカル」や「メカクリティカル」などと同じような『クリティ
  カ
判定』に属する性質です。 「足元」属性との対比のため便宜的にここで取り扱いました。
 
 「吸血」は、HPを吸収する攻撃。
 
 「水」「音波」「凝視」「投げ」は、特に説明も要らないかな……^^;
 
 
緑グループ
 ST異常を与える追加効果です。
 もう1回言います。  『追加』効果 です。
 
 これも『無効化するかどうか』で設定されていますが、
 赤グループと違うのは「攻撃自体を無効化」するのではなく、『ST異常の発生を無効化』するもの
 なの
で、攻撃自体はヒットしています。
 
 「バーサーカー」「混乱」「誘惑」は総称して「精神属性」と呼ばれます。
 
 
属性 その2
 さて、少々難しくなってきましたが、大丈夫でしょうか?
 
 上記、の属性について、より理解しやすくするために、具体例を出して確認していきたいと思
 います。
 
 
メイルシュトローム ]
 サガシリーズではお馴染みの全体攻撃です。
 サガフロでも水棲系ランク9クラーケンが多用してくるので目にする機会も多いと思います。
 
 このメイルシュトロームは、
  を使った 属性の 気絶効果のある 攻撃です。
 
 
 はい、お分かりでしょうか?
 の各グループの属性が1個ずつ入っています。
 
 次は、このメイルシュトロームを食らったときの自キャラの影響について順を追って見ていきましょう。
 

 
 
 1. まず、の攻撃なので、「パールハート」や「深海の輝石」のような
    『耐性』のある防具で無効化が可能です
 
      水耐性のある防具を装備していた場合、攻撃自体を無効化します。
      攻撃を食らわないので、ダメージ計算も行われず、追加効果も発生しません。
 
 
水耐性が無かった場合、メイルシュトロームがヒット
 
 
 2. メイルシュトロームがヒットし、自キャラはダメージを受けます。
    属性に対する防御力が高いほどダメージが少なくなります。
 
      仮にダメージ0だったとしても、攻撃がヒットしたことにはかわりないので、
      続いて追加効果の判定に移行します。
 
 
 3. 気絶効果が一定確率で発生します。
    「冥帝の鎧」や「ブラッドチャリス」のような『気絶耐性』のある装備
    で、
気絶効果の発生を無効化できます。
 

 
 
では、もう一つ具体例
 
死の凝視 ]
 デュラハンが頻繁に使ってくるので、こちらも良く見る攻撃ですね。
 
 死の凝視は
  凝視を使った 気絶効果のある 攻撃です
 
 
 1. 凝視の攻撃なので、「パープルアイ」(凝視耐性)で無効化できます。
 
     無効化した(=攻撃を食らわない)場合は、当然気絶効果の判定も行われません。
 
 ↓
 
凝視耐性が無かった場合、死の凝視がヒット
 
 
 (2. 死の凝視にはダメージが設定されていないため、ダメージ計算は行われません。)
 
 
 3. 死の凝視がヒットしたので、気絶効果が一定確率で発生します。
    「冥帝の鎧」や「ブラッドチャリス」のような『気絶耐性』のある装備
    で、
気絶効果の発生を無効化できます。
 
 
 はい、お分かりになりますでしょうか?
 「パープルアイ」と「ブラッドチャリス」。
 どちらの装備品でも死の凝視による即死を防ぐことができます。 どちらも結果は同じです。
 しかし結果は同じでも、実際には上記のように違うタイミングで、違う属性を無効化しているわけで
 すね。
 
 「パープルアイ」は凝視攻撃そのものを無効化し、
 「ブラッドチャリス」は凝視攻撃そのものはヒットしますが、それによる気絶効果を無効化します。
 
 

 
攻撃属性 と 防御属性
 の「無効化」については分かっていただけたと思います。
 
 では次に、グループのダメージ算出についてもう少し詳しく解説しましょう。
 
 
○防御属性
 防具には8属性それぞれに個別の防御値が設定されていると説明しました。
 
 
 例えば、「サイバースーツ」と「ゴールデンフリース」の防御値は以下のようになっています。
 
   サイバースーツ  :  斬36 殴36 突36 炎21 冷36 雷21 光21 状21
   ゴールデンフリース:  斬28 殴28 突28 炎38 冷38 雷38 光38 状43
 
 つまり、敵から 斬殴突 属性の攻撃を受けた場合は サイバースーツの方がダメージが小さく、
         炎雷光 属性の攻撃を受けた場合は ゴールデンフリースの方がダメージが小さく、
          冷  属性の攻撃を受けた場合は どちらも同じくらいのダメージ
ということになります。
 
 ゲーム中に表示される「DEF」は斬属性の防御値を指しています。
   殴~状の防御値はゲーム中では確認することができません。
 
 
○攻撃属性
 攻撃側にも8属性が設定されています。
 
 例えば、
  剣の通常攻撃は     斬属性
  パンチは          殴属性
  銃の通常攻撃は      突属性
  モンスター能力「火炎」は 炎属性   です。
 
  また、同じ「剣」による攻撃でも
    「スマッシュ」は 斬・殴の複合属性
    「稲妻突き」は  斬・突・雷の複合属性
        など、斬以外の属性を持つものや、複数の属性を持つものがあります。
 
 
 この複数の属性を持つ攻撃に関して、
 防具の場合は「斬36… 突36… 雷21…」と各属性について個別に数値が設定されていましたが、
 
 攻撃の場合は 稲妻突き「攻撃力*1.5倍 斬突雷攻撃」 という形で設定されて
 おり、各属性に威力の偏りはありません。
攻撃力: 剣の通常攻撃の威力 (STR+武器攻撃力より算出)
 
 
  *さらに突っ込んだマメ知識(読み飛ばし可)
   各属性に偏りは無いと言いましたが、実は完全に均一と言ってしまうと少し語弊があります。
   攻撃の中には「切り返し」や「タイガーランページ」のように複数回攻撃している(ように見え
   る)
技があります。
   サガフロのダメージ表示はキャラクターのアクションの後、最後に一括で表示されるので分かり
   にくいのですが、これらの攻撃は演出だけでなく、本当に複数回攻撃として計算されている
   場合があります。
   「1撃目は殴属性、2撃目は殴光属性」というように複数回の攻撃属性が設定されており、
   表示されるダメージはこれら全てを合計したものになります。
   このような多段攻撃の場合、一段一段では前述したとおり属性に偏りはありませんが、
   攻撃全体で見ると属性に偏りが生じることになります。
 
 
 
○攻撃属性と防御属性
 では、この「スマッシュ」(斬・殴)と「稲妻突き」(斬・突・雷)を
 「サイバースーツ」と「ゴールデンフリース」にぶつけるとどうなるでしょう?
 
   サイバースーツ  :  斬36 殴36 突36 炎21 冷36 雷21 光21 状21
   ゴールデンフリース:  斬28 殴28 突28 炎38 冷38 雷38 光38 状43
 
 
 ・「スマッシュ」
  スマッシュの攻撃属性は「斬・殴」です。
  そのため、「斬・殴」防御力の高いサイバースーツの方がダメージは少なくなります。
 
 ・「稲妻突き」
  稲妻突きの攻撃属性は「斬・突・雷」です。
  さて、
  サイバースーツとゴールデンフリースは
     どちらの方がダメージを小さくできるでしょうか?
    斬・突の防御力はサイバースーツの方が上。 しかし雷防御はゴールデンフリースが上です。
 
 
 ヒントです
  防御側の防御力は 最も低いものが適用 されます。
 
 
  分かりましたか?  答えは、 ゴールデンフリースの方がダメージは少ない です。
 
 
  解説
  サイバースーツに稲妻突きを当てると、
    ダメージは斬・突・雷のうち最も低い雷21」で計算されます
  ゴールデンフリースの場合も同様に、
    ダメージは斬・突・雷のうち最も低い斬28」で計算されます
 
  そのため、ゴールデンフリースの方がダメージを少なくできるというわけです。
 
 
つまり、サガフロでは
  攻撃側は、どこか1属性でも敵の弱点を突けば大ダメージを与えることができ、
  防御側は、全ての属性防御を上げておかないと思わぬ大ダメージを負う可能性がある。
と言うことができ、攻撃側に有利なダメージシステムが採用されています。