深夜ってのは、こう、凄いよね、テンション的なものが!

 
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今日、TVでやっていた「ゴールデンスランバー」を見た。
 
面白かった。
チープで嘘っぽい映画やドラマが多い昨今では、久々に見た良いシナリオだと思った。
 
 
近頃、サカナクションを聞くと胸が弾む。 CMやってるね。
APOGEEのアヒルが好きだ。
椎名林檎が好きで、B'zが好きで、BUMP OF CHICKENが好きで、アヴリルが好きで、
 
 
 
昔、私はミュージシャンになろうとしていた時期がある。
マチュアだったけど、地元のラジオに出演したこともあるんだよ(笑
 
なりたくて、なりたくて、
色んなオーディションを受けたりした。
 
そういう中には、結構怪しいオーディションやイベントもあったりして、
でも行かないことには夢に近付くこともできなくて、
――そんな感じで騙されたことも何度かある。
お金も少なからず失った。
 
 
あるときなんか、身長2mはあるんじゃないかという大男、しかも顔の頬から右手の肘まで酷いやけどの痕がある「自称・音楽プロデューサー」の人に会ったことがある。
  正直、人を外見で判断して、怖いと思ったのはそのときが初めてだ。
 
別に何か脅されたり、変なことがあったというわけでもないけれど、
私はオーディションが終わると、結果も聞かずにそれとなくそそくさと逃げ帰った。
  自称P「じゃあ、メシでも食べながら、結果と今後の相談をしよう」
   私  「すみません。帰りの電車があるので……」              ってな具合である。
 
そのとき応募者は私以外にも女の子がもう一人いたのだけど、 その子がどうなったのかは知らない。
もしかしたら、ちゃんとどこかの事務所に在籍してプロの道を始めたのかもしれないし、
もしかしたら、何もなかったのかもしれないし、
もしかしたら、私の不安が予想するとおりになってしまったかもしれない。
 
私は途中で逃げ出したから、知らないんだ。
 
ただ私はそのときのことを思い出すと、忘れたくなる。
  もうその子の顔も覚えちゃいないのに、そういうことがあったってことだけはずっと憶えてる。
 
もともとその自称Pは私よりもその子の方を狙ってるみたいだった。
だって、私が帰るって言っても少しも引き止める素振りはしなかったし、
私よりもその子にばかり話しかけていた。
 
いや、ただ単に「音楽の才能」で彼女の方に価値を見出したのかもしれないよ。
  価値のない私が帰ると言っても引き止めるわけないし、
  価値のない私に話すことなんて何もないからね。
 
――と、そういうことばかり憶えていて、忘れられない。 私は先に帰った。 その子は残った。
 
 
 
だから、良い歌を聞くと、
彼らは何かに成功した人たちで、 私は何かに失敗した人なのだな、 と考えてしまう。
 
その「何か」ってのは、才能だったり、チャンスだったり、あのとき逃げない勇気だったり、
とにかく私に足りなかったものなんだろう。
 
APOGEEのアヒルの歌詞の中に
  僕らは白鳥に なりたいだけのアヒルの子
というフレーズがある。
 
 
 
私の人生、意外とスムーズに「アヒルの大人」に向かって一本道だったな(笑
 
白鳥に向かう交差点がどこにあるのか、気付くこともできなかったよ。
 
 
 
 
 
 
良い映画を見ると、自分もああいう脚本を書きたいと思ってしまう。
 
でもミュージシャンのときは失敗したから、
またこの道でも交差点に気付かないんじゃないかと怖くなる。
 
そういう怖かったことだけ憶えてるんだな、私って奴は。
 
 
 
だから、良い映画を見た後は、
好きなミュージシャンの歌を歌いたくなる。  あぁ、カラオケ行きたいね。