「呉の治世」 と 「王佐の才」
どちらも短縮率は、武将のコストと知力で算出される非常に良く似たスキルです。
一般に、
「呉の治世」は知力の影響が大きく、コスト影響が小さい。
「王佐の才」は知力の影響は小さいが、コスト影響が大きい。
というのはブラ三をある程度プレイした皆さんなら既にご存知のことかと思います。
そのため、
知力育成をしていけばいつか呉の治世が王佐に追いつくのではないか？
じゃあ、その追いつくための知力（＝レベル）はどのくらい必要なのか？
というのは誰しもが考えるところです。
今回はその辺りを少し詳しく見て比べていきたいと思います。
効果値の算出式はどうなっているのか？
呉治世も王佐も、
効果値 ＝ α×コスト + β×知力
そしてコスト倍率αと知力倍率βは、
各スキルLVで←左表のようになっています。
まず、 コスト倍率α について、
各LVごとに両者を比較していくと、
LV1～8では４ポイント、LV9で４.5ポイント、
LV10で５ポイントぶん王佐の方が大きいです。
つまりコストに関してはこのポイント差ぶん、
呉の治世よりも王佐の方がリードしています。
では次に、 知力倍率β
LVに関わらず、
呉の治世は０．５、 王佐は０．３ です。
つまり知力１につき0.2％ずつ呉の治世の方が多く効果値が上昇します。
この0.2％の差を使って、呉の治世は王佐の才に追い付こうとするわけですね。
「呉の治世」＝「王佐の才」になる知力を求める
問（１）
コストでは「コスト×４～５％」ぶん王佐が有利
知力では「知力×0.2％」ぶん治世が有利
「呉の治世」＝「王佐の才」となるときの知力を求めよ。
まず、コストのみでの王佐と呉の治世の差を調べてみましょう。
前述のとおり、
LV１～８ではコスト×４％、LV９ではコスト×４.5％、LV１０ではコスト×５％差ですから、
その差は下表のようになります。
コストのみでの王佐と呉治世の差
単位は（％）
例えば2.5コスでスキルLV9なら、
王佐と呉治世には11.25％の差が付いていることになります。(コストのみ)
つまり、この11.25％ぶんを呉治世は知力で追い付けば良いわけです。
前述のとおり知力１につき0.2％ずつ差は縮まりますから……
呉治世が王佐に追いつく知力
と、こんな感じで算出されます。
より簡単に言えば、
LV１～８では、 知力がコスト×２０になったとき
LV９では、 知力がコスト×22.5になったとき
LV１０では、 知力がコスト×２５になったとき
この知力で呉の治世は王佐の才に追いつきます。
この知力以下では王佐の才の勝ち、
この知力以上では呉の治世の勝ちとも言い換えられますね(~▽~*)
上記の知力を超えるときの、おおよその武将レベルは？
１． 1.0コスの場合
とりあえず表の見方を簡単に説明します。
初期知力７(例えばR小喬)の場合、
知力20(=スキルLV1～8のとき呉の治世が王佐に追いつく知力)を達成できるのはレベル233になったときです。
このレベル以下では王佐の方が強く、このレベル以上では呉治世が強い。
また、表の右側はレベル300・400まで知力育成した場合の知力。
前述のとおり、呉治世と王佐は知力１につき0.2％の差がつきますから、
例えばスキルLV1～8で、武将Lv300のとき、
（23.8－20）×0.2％ ＝0.76％ 呉治世が王佐を上回ることになります。
では具体的な解説、
1.0コスでは比較的低い武将レベルでも呉治世が逆転できます。
王佐はコスト影響の大きなスキルですから、低コスト武将にはあまり向きません。
1.0コスに付けるなら王佐よりも呉の治世、――と言いたいところですが、
そこはやっぱり低コスなので最大(UR月英Lv400・呉治世LV10)でも建設短縮率は35％くらいです。
２． 1.5コスの場合
1.0コス同様、比較的低いレベルで逆転可能。
Ｃ簡雍(知力９)でさえ逆転できる。まぁ、ギリギリではあるけど……ｗ
３． 2.0コスの場合
2.0コスはUCやＲだと初期知力14～15なので、
レベル300以上までしっかり育てないと呉の治世の良さは現れない。
と言うか、レベル400でも呉治世と王佐の差は２％くらいかな。
最大時(SR華佗Lv400・呉治世LV10)の短縮率は約58％
４． 2.5コスの場合
Ｃカード最強の知力武将と名高いＣ程普さん(知力10)も入れてみたよｗ
しかしご覧のありさま、Ｃ程普さんの呉治世では王佐に追い付かないことが判明。
Ｃ程普さんに付与するなら王佐一択だね！
そんなことする人いないよ……、とも思うけど奇計程普から安く建設官を作るなら
私はわりと“あり”なカードだと思っています。
2.5コスになると、やはりコスト影響の強い王佐が意地を見せますね。
呉治世が追い付くには軒並みレベル300以上が要求されます。
レベル400までみっちり育てるつもりでないと、呉治世と王佐の差はほとんど現れないでしょう。
以前のレベル300が限界だった頃のブラ三なら、2.5コスは王佐一択だった。
最大時(Rホウ統Lv400・呉治世LV10)の短縮率は約73％
また、知力１８の場合は、約63％です。
５． 3.0コスの場合
特に姜維は初期スキルが奇計なので合成もしやすく便利ですね。
知力２０以上でもやはりレベル400までしっかり育てないと呉治世の魅力は出ない。
しっかり育てた場合の差は２～３％くらいかな。
６． 3.5コスの場合
高コスト帯ではこの3.5コスが最も呉治世の逆転を行いやすい。
というのも2.5コス・3.0コスは実は知力/コストが７強(つまり2.0コスUC劉表くらい)しかなく、
それに比べて3.5コスの知力26～27などは知力/コストが7.5前後ある。
つまり知力の比重が大きく、呉の治世の魅力を引き出しやすいというわけ。
また、知力の数値そのものが高いのでレベルupでの上昇量が大きく、
逆転後の差も他コストに比べてわりと大きくなります。
知力２７でレベル400まで育てた場合、呉治世は王佐を５％以上も上回ることになるでしょう。
よって3.5コスなら呉治世が優秀。
特に知力25以上のUR武将なら呉治世を強くオススメします。
呉治世ならUC孫権を重ねてLVupできるし、カード価格の高い3.5コスでも比較的
安く育成していけるはず。
７． 4.0コスの場合
まぁ、まだこのコスト帯は知力武将が少ないので。
大徳劉備でも最大90％なので、それなら3.5コスで十分。
最大時の短縮率は約97％。
王佐との差は３％弱という感じです。
計算式
上記の、“呉治世が王佐に追い付くときの武将レベルの求め方”
公式で表わすと、
スキルLV1～8なら （コスト×2500）/初期知力－１２５
LV９なら （コスト×2812.5）/初期知力－１２５
LV１０なら （コスト×3125）/初期知力－１２５
という、憶えやすいのか憶えにくいのか良く分からない式になりますｗ
まぁ、こんな式は絶対に学校のテストには出ませんので、
これを憶えるくらいなら球の表面積の公式でも憶えた方が良いです(~▽~；)
では、「もっと分かりやすい目安が欲しいな」と思った場合、
ポイントになりそうなのが、 コスト×７ という数字
初期知力が コスト×７ 以下だと、
スキルLV10での逆転に武将レベル300以上が必要になります。
厳密には7.35くらいなので、７と７.5の間に境界線があると思っても良いかもね。
また、 コスト×６ 未満だと、どんなに頑張っても呉治世で王佐を逆転することはできません。
逆に言えばコスト×６あればギリギリで逆転可能。 Ｃ簡雍がその例です。
総括
まぁ、2.5～3.0コスなら、王佐で十分かな。
呉治世で逆転できてもそれほど大きく差を広げることはできなさそうだし。
差が開かないってことは、呉治世・王佐のどちらでもＯＫとも言えます。
付与しやすさや育成しやすさで好きな方を選んで良いかも。
3.5コス以上なら呉の治世が良い。
特に知力２５以上でレベル300以上もしっかり育てるなら絶対に呉の治世。
一方、レベル300くらいまでしか育てない、あるいは知力２５未満なら王佐でもそれほど差は無いのでどちらでも好きな方でＯＫ。
レベル300までしか育てない＆知力２５未満の合わせ技なら王佐が良い。
2.0コス以下なら呉の治世。
ふと当ブログにはスキルの比較記事がほとんど無かった(寸評内で簡単に済ませてしまうことが多い)ことに気付いたので、作ってみました。
というわけで、第１回目は「呉の治世」と「王佐の才」でした♪
他のスキルについても気が向いたらシリーズ化するかも。しないかも？ｗ
