第１夜 「世界は真っ暗」
「新年あけましておめでとうございます♪」
ニュースキャスターの明るい一声。
着飾った人々。 羽子板で遊ぶ子供たち。
しかし突然、空を赤い光が覆う。
隕石が降り注ぎ、
そして響き渡る――、
「おしおきだべェ～～」
世界は滅びた。
場面が変わって、寂しい寒村のような場所に場面が移る。
どうやらここからストーリー本編のようだ。
「この子がヤッターキングダムで幸せに暮らせますように。
パパのぶんまで幸せになってね……」
この人が本作の主人公 ――じゃなくて、主人公のお母さんｗ
名前はドロシー。
そう、この物語は、アニメ「ヤッターマン」の未来の話。 子孫たちが主役なのだ。
ヤッターマンは『タイムボカンシリーズ』の
第２作目として1977年に放送開始された
大人気アニメ。
もちろん管理人もまだ生まれてないゾｗ
2008年にはリメイク版も放送された。
ヤッターマン１号(右)は ガンちゃん
２号(左)は アイちゃん
アホな悪事を思いついては、ヤッターマンに退治される
どこか憎めない３人である。
いわゆる、やられ芸、リアクション芸人だぞ (ぇｗ
ファンの間では“裏の主人公”と言われることも…ｗ
お色気担当の女リーダー(中央)の ドロンジョさま
メカ作りと悪知恵担当(右)の ボヤッキー
怪力とエセ関西弁担当(左)の トンズラー
ドロシーが住む場所は、
目の前に海。 そして背後には巨大な壁がそびえたつ山がある。
水と壁に囲まれた、隔離地域のような地理だ。 ――鎌倉かな？ｗ(暴言
そして海の向こうには明るい大都市が広がっている。
ドロシーのいる人気のない薄暗い場所とは大違い。
どうやらその都市こそ『ヤッターキングダム』
そこでは人々が皆、幸せに暮らしているそうだ。
そして当然、ドロンボー一味はその街に入れてもらえず、
この痩せ衰えた土地で子孫代々、生活してきたということらしい。
ドロンジョたちのやる悪事なんて規模が小さすぎるから、
戦争って言われてもピンとこないなぁｗ
だから、こんな“島流し”みたいな扱いを受けていることにもちょっとビビるｗ
あのガンちゃん、アイちゃんなら「もう悪いことはしちゃダメだぞ」くらいで許してくれそうなのに。
……いや、でもガンちゃんもアイちゃんもわりとＳッ気あるからなぁｗ
昭和アニメでは、ドロンボー一味は爆破くらいじゃ死なないと思ってメチャクチャ攻撃してたしｗ
そしてこれが本作の主人公、 『 レパード 』 ８歳 （特徴：かわいい）
って、「ドロ――」って名前じゃないのかよ！ (；~▽~)ﾉ☆ ｽﾊﾟﾝ!
レパードは母ドロシーに優しく優しく育てられたため、とても良い子である。
ちなみに自分がドロンジョの子孫であることは知らない。
好きなものは「正義の味方ヤッターマン」
レパードが地面に落書きしたヤッターマン１号・２号
９歳でありながら既に私より圧倒的に上手い (ぐぬぬ
見よ、この躍動感あふれる構図を。２号（左）のポーズとか子供の発想力じゃないぞｗ
いかにレパードが日頃からヤッターマンの絵を描き慣れているかが分かる１シーンだ。
ヤッターマンは弱いものの味方。 いつも困っている人を助けてくれる。
レパードにとって憧れのヒーローだ。
この世界では「でんせつのゆうしゃヤッターマンのゆうしゃでんせつ」という絵本が販売されていて、
レパードも一番大好きな愛読書である。
だが、ある日、
だいたいこの手の秘密は物置か地下室に隠してある。
みんなも家に物置や地下室があったら探してみよう！ｗ
ショックを受けるレパード。
「ドロンボーってどろぼうなんでしょ…？
どろぼうは、いけないことだよ……」
ドロシー 「そうね…。
実は、私たちのこの暮しも、全てご先祖様のせいなの……」
ヴォルトカッツェ(先祖はボヤッキー) 「まったく良い迷惑です」
「先祖の犯した罪のため、自分たちはヤッターキングダムには住めないのだ」
と、ドロシーはレパードに教えます。
どうやらドロシーたちも先祖が悪人であったことは素直に受け入れているらしい。
自分たちの暮らしが貧しいのはご先祖さまが悪いのだ、と。
変にヤッターマンを逆恨みしたりはしていないようです。 良い人たちですね。
ドロシー 「だから、レパードは良い子でいてね」
ドロシー 「そうすれば、いつかご先祖さまの罪も許されて、
天国のようなヤッターキングダムで幸せに暮らせるわ」
レパード 「 うん！ 」
良い子にしていればヤッターキングダムに行ける。
憧れのヒーロー、ヤッターマンのいる街に住める。
レパードは力強く頷き、ますます良い子になっていくのでしたｗ
（上）ボヤッキーの子孫： ヴォルトカッツェ 25歳
少しキザなところもあるが、礼儀正しく紳士的。
メカに強く、ドライバー１本あれば何でも作ってしまう。
見たことないけど「女子高生」が好き。（ボヤッキー一族の遺伝病）
（下）トンズラーの子孫： エレファントゥス 29歳
巨漢の男。いわゆる「気は優しくて力持ち」
新ドロンボー一味の中では一番年上で、頼れる兄貴的な存在。
ヴォルと一緒にドロシー家で働いている。
レパードのペットの子豚を、太らせて食おうと思っている。
実はすごい悪人なのかもｗ
しかし、レパードが９歳の誕生日のとき
ささやかな誕生パーティのさなか、母ドロシーが倒れてしまう。
ドロシーの身体は苦しい暮らしの中で病に侵されていたのだ。
当然、この流刑地のような場所にはこの病を治せる医者も薬もない。
レパードはすぐに海岸へ赴き、
打ち捨てられていたボロ舟を見つけると、それで海に出ようとした。
ヤッターキングダムに行くのだ。
ヤッターマンなら母を助けてくれる。
ヤッターマンは弱いものや困っている人の味方だ。
ヤッターマンなら母の病気を治してくれる！
泣きながら舟を海岸へ押し出そうとする、レパード。
しかし、小さな身体ではいくらボロ舟といえどそう簡単には動かない。
ヴォル 「お待ち下さい、レパードお嬢さま！」
レパード 「止めないで！ ヤッターマンさまにお願いするの！
ヤッターマンさまなら、きっと助けてくれるもん！」
てれーん！
エンジン付きボロ舟～！
ヴォル 「こんなこともあろうかと、エンジンを作っておきました♪」
ヴォルやゴリスも、ドロシーを助けたい気持ちは同じ。
レパードを引きとめたのは、このエンジンを舟に積むため、
そしてレパードと一緒にヤッターキングダムに行くためだったのです。
速いぞ！ エンジン付きボロ舟！
明らかに速度出力がおかしいｗ
ほとんど弾丸みたいな速度で走るボロ舟。
早すぎて途中からもう飛んじゃってるｗ これもうロケットじゃないか！ｗ
そしてついにヤッターキングダムの海岸が見え始めた。
だがその時！
警報が鳴り響く！
この辺に↑レパード ,
海の中から突然現れた巨大な壁。
家の裏側の山にそびえているのと同じ壁だ。
つまり、レパードの住んでいた場所は、前も後ろも壁に囲まれていたのだ。
そして、その壁の一部(窓)が開いて現れたのは――、
ヤッターマン！？
どう見ても悪役だ、これー！？ Σ(~□~；)
レパード 「ヤッターマンさまだ～！！」
レパードは大喜び。
無邪気に手を振る。
バキューーンッ！！
１号 「退去せよ。許可なき者はヤッターキングダムに近付くことはできない！
それ以上近付くと、“おしおき”を実行する！」
鳴り響く銃声。
現れたヤッターマンたちはレパードのキングダム上陸を許さなかった。
喋ったのは１号の方だけだったけど、わりと渋いおじさん声だった。
今回のヤッターマンは少年少女じゃないのだね。
レパード 「聞いて！ ママが病気で――
バキューーン！
ズキュキューーーン！！
ゴリス 「ヴォル！ 舟を戻せェェェ――！！！」
無数の銃弾（レーザー）の中を引き返すレパードたち。
そして狙い澄ましたかのような１発が、虎の子のエンジン命中する。
大爆発するボロ舟。
もう二度と海を渡ろうなどと思わないように、移動手段を奪ったというのか。
結局、レパードたちは薬を手に入れることができなかった。
間もなく母ドロシーは帰らぬ人となってしまう……。
『 レパード、いつでも笑っていてね
ママは貴方の笑顔が大好きだから
ママとの約束ね 』
ヤッターマンさまは、本当は正義の味方じゃないんじゃない？
正義の味方なら、困ってる人を――、ママを見捨てたりしないもの
レパードの心に、ヤッターマンへの不信感が芽生える。
と同時に、ご先祖さま「ドロンボー一味」は本当に悪人だったのだろうか？
そんな考えがレパードの中で何度も繰り返されるようになった。
レパード 「こんな真っ暗な世界は、ヤッターマンのせい」
レパード 「“おしおき”しないと、気が済まない……！」
行こう！ ヤッターキングダムへ！
レパードがヴォルとゴリスにそう告げると、２人はすぐに頷いた。
気持ちはみんな一緒だったのだ。
レパード 「ドクロベェさま、見守っていてください！
私たちは、ご先祖さまの魂を継ぎます！」
ヤッターマンにデコピンのおしおきだ！」
新ドロンジョ 「行くよ、お前たち！」
新ボヤッキー＆新トンズラ 「あらほらさっさー！」
先祖の名前を継いで、
ここに新生ドロンボー一味が決起した！
全てはヤッターマンに支配されたこの世界を変えるために！
管理人の感想
「夜のヤッターマン」？
随分と“大人な”タイトルですなｗ ｳｪﾋﾋｗ
つまりドロンジョさまがスッポンポンになるんでしょ？
きっとそうだ。そうに違いない、ｳｪﾋﾋﾋｗ
――なんてことを考えていたのは秘密にしておこうｗ (~▽~；)ナイショだよ
まぁ、なかなか面白そうな感じでしたね♪
まだ第１話なのでこの先どうなっていくか分かりませんが、
幾つか気になった(注目したい)ポイントをピックアップ。
気になる その（１） 「冒頭の隕石群は何なのか？」
唐突に世界が崩壊して始まったけど、
それと本編との繋がりがいまいち良く分からない。
あの隕石が起きた時点で、
ヤッターキングダムは既に存在していたのだろうか？
それとも、あの隕石で世界が壊滅したから、
後者だとしたら、
もしかしたらドロシーの会話や絵本にあった「戦争」というのはあの隕石の
ことなのかもしれない。
隕石と一緒にドクロベェらしきキノコ雲が
「おしおきだべぇ～」って、シリーズ恒例の決めゼリフ言ってたし。
ドクロベェはドロンボー一味の親玉みたいな存在なので、
あの隕石はドロンボー側が人為的に降らせたってことなのかも？
だなぁと思ってたんだけど、
確かにあんな地球規模で壊滅したら「戦争」だねｗ
気になる その（２） 「レパードの父親は？」
レパードの父親は本編開始時点で既に故人。
特にどんな人物だったかは説明されておらず、
母ドロシーが「パパのぶんまで幸せになってね」と言うのみ。
でも、これだけ子孫だ何だと言っているストーリーの中で、
父親だけ一般人とは思えないなぁｗ
仮に一般人だとしたら「パパのぶんまで～」なんて話題に出すのはちょっと
奇妙だし。
レパードの名前が「ドロなんとか」じゃないのも気になる。
私の予想では父親はヤッターマン一族の人。
そう、レパードはドロンジョとヤッター１号の血を引くハイブリッドなのだｗ
敵対しながらもお互い意識し合っていたみたいだしねｗ
ちなみに１号もドロンジョも髪は金髪。 レパードも金髪だ。
あのヤッターマンは本物なのだろうか？
ヤッターマンの子孫にしては、レパードたちに対する仕打ちがあまりにヒドイ。
ちなみに、これは公式サイトに載っていた情報なのだけど、
レパードたち３人の他に、主要人物として「ガリナ」「アルエット」という
少年と少女が紹介されている。
少年と少女が紹介されている。
二人ともお揃いの首飾りを付けていて、
なんと、過去アニメ版のヤッターマン１号・２号が付けていたのと同じ形だ。
さらに二人の名前は、
１号ガンちゃんと２号アイちゃんと同じ頭文字で始まっている。
さらにさらに、演じる声優さんは
平成版ヤッターマンで１号・２号を演じた人と一緒。
二人は親をヤッターマンに殺されているという設定。
つまり、殺された２人の親が本物のヤッターマンで、
キングダムを乗っ取った偽物だと思われる。
そう言えばＯＰテーマのアニメーションではレパードたちが巨大なヤッターマン
と戦っていた。
もしかしたら、悪の科学者が作った偽ヤッターマンメカなのかもｗ
科学者の名前はたぶん「夜乃 博士」だろうｗ
偽ヤッターマンに立ち向かうストーリー。 夢の共闘ってわけだｗ
だったら、他のタイムボカンシリーズの主人公も子孫が出てこないのかな？
レパードが住んでいる場所には前にも後ろにも壁があった。
キングダムに入れないようにするだけなら、海にある壁だけで良いはず。
なぜ後ろにも壁が？
きっとそこには主人公の子孫がいるから。
偽ヤッターマンは主人公の子孫たちが一致団結しないように、
それぞれを別の地域に隔離したんじゃないか。
主人公たちはそれぞれ自分の地域で偽ヤッターマンへの反抗を続けているけ
れど、１人では歯が立たない。
そこにジャジャーンと登場。ドロンボー一味！
各地の主人公と協力して、偽ヤッターマンの野望を崩していくのだ。
うん、過去アニメ版みたいな１話完結スタイルをオマージュしているなら、
そんな感じになりそうな気がする。
気になる その（５） 「今週のびっくりどっきりメカーぁ！！」
メカ出るよね、メカ？
出なきゃヤッターマンじゃないよｗ
とりあえず、第１話ではボヤッキーの作ったエンジンが大爆発したｗ
ボヤッキーの作るメカは爆発するまでがお仕事ですｗ
そう言えばあのエンジンが爆発するシーン。
しっかり銃弾がエンジン直撃だったから私的にはちょっと物足りなかったなぁｗ
エンジンに当たって爆発するなんて普通。
ドロンボーメカはそんな普通に爆発してもツマラないｗ
もっと理不尽に爆発しないとｗ
そう、例えば、水面を撃ったレーザーに驚いたトビウオが、
水中から飛び出てきてエンジンに突きささるとかｗ
ドロンボーメカは攻撃用の火力よりも、
自爆したときの火力の方が高いことで有名ですからね。
ド派手で面白い爆発に期待していますｗ
早くレパードに 「今週のゆっくりやんわりメカぁ～！」 って言って欲しいわぁｗ
まぁ、このセリフはボヤッキーの仕事なんですけどｗ
これは疑問とか、今後の予想とかではなく、
普通にちょっと「え？」って思ったところ。
レパードがドロンボー再結成を宣言したとき、ヴォルとゴリスは即答でＯＫした。
あれ、普通はもうちょっと慎重に考えるべきところじゃないのかな？
ヤッターマンに追い返されたからレパードは母親を失ってしまったけれど、
しかも、ミサイルみたいな速度のボートで特攻してきたんですよ？ｗ
そりゃ警報も鳴りますってｗ
まぁ、彼らが本当に正義の味方ならたとえミサイルみたいなボートだろうと、
レパードの話を聞いてくれただろうし、
そもそもいくら先祖が悪人だろうと、いつまでも罪のない子孫を国外に放置して
おいたりはしない。
正義の味方ではないにしても、完全に悪人だとは言い切れない。
少なくとも、街の治安を守るという意味では間違ったことはしてないです。
つまり、法と正義はまだヤッターマンの側にある。
キングダムに住んでいる人たちはレパードのことを知らないし、
偽ヤッターマンがキングダムの人々に
「ドロンボーの子孫がミサイルボートで攻めてきた」
なんて説明をしたら、レパードたちはまた『悪のドロンボー』のレッテルです。
ご先祖さまのせいじゃない。今度こそ自分たちのせいで罪人だ。
しかも、どう考えてもヤッターマンの方が軍事力が高い。
ヴォル 「無茶です、お嬢！ 死んでしまいます！
貴方まで失ったら、私もゴリスも生きていけない……ッ！」
ってなセリフの一つもあったりすると、
いかに「敵が強大か」ってのも視聴者に伝わるし、
同時にドロンボー一味が強い絆、愛情で結ばれているのを感じられるのになぁ
――と思ったりしました。
ヴォル 「ほら、もうゴリスなんて心配すぎて半分死んでます！」
ゴリス 「――！？ （空気を読んで死んだふり）」
レパード 「わー！？ ゴリス、ごめーん！ 生き返ってーっ！？ ヾ(T□T)ﾉｼ 」
って展開まで想像したのにｗ
映像で見れなくて残念であるｗ
