ボーレタリア王城(3)のつづき
関所 ~ ボス戦まで
マップ、敵・アイテムの配置は前回のページにあります。
通常ルート
あとは(39)~(44)の敵を倒してボス部屋まで行く一本道だ。
(39)兵士(竿)×2は盾を持たない兵士なので2対1でも比較的戦いやすい。盾を使ってしっかり立ち回れば大丈夫だろう。
とは言え、もちろん1体ずつ誘い出すのがベスト。ゆっくり近付けば手前にいる方から順に誘い出すことができる。
(40)兵士(槍)×2も同じように1体ずつ誘い出そう。
槍兵との2対1はハルバード兵の比でないくらい面倒くさい。ここは必ず1対1の状況を作ること。
また、万が一2体ともに見つかってしまった場合でも、槍兵の周囲には障害物が多く、意外と同時に近付いてくるということは少ない。ちょっとした時間差を利用して各個撃破を狙うと良いだろう。
もちろん2対1になってしまった場合はすぐに退却して仕切り直すこと。
さらに進むと広場がありそこには(41)(42)(43)の兵士(斧)×2、兵士(剣)×2、兵士(弩)×2が隊列を組んで待ち構えている。
ここではボウガン兵の射程距離の長さが非常に厄介で、広場全域が射程に入っていると思って良い。
まずは斧兵士をボウガンで撃たれない位置(槍兵がいたあたり)まで誘い出して撃破しよう。
また、ボウガン兵は射程距離こそ長いものの発射間隔は早くない。
射撃が直線的であることも考慮して立ち回れば広場内での戦闘も十分可能だ。
斧兵2体を倒したら、次に手前側にいるボウガン兵を倒す。
真正面から近付くと奥のボウガン兵からの狙撃が当たりやすいので、斜めに近付くのが良い。
――が、ここで手前のボウガン兵がいるあたりまで近付くとムービーが発生する。非常にタイミングが悪く発生するムービーだが惑わされないよう、終了後はすぐに手前のボウガン兵を倒す。
剣兵2体もプレイヤーに気付き近付いてくるので再び後退し、ボウガン兵の狙撃を受けにくい位置で戦おう。
そして最後に1人残ったボウガン兵を倒す。
――が、このボウガン兵に近付いた時点でその奥にいる(44)赤目の北騎士(槍)×3もプレイヤーに気付いて近付いてくる。
ボウガン兵を素早く倒したらすぐに後退し、北騎士が追跡してこなくなる距離まで逃げること。さすがに北騎士3体を同時に相手にするのはキツイ。
北騎士が追跡をやめて帰り始めたら、手前にいるやつから順に誘い出して倒していく。
もし北騎士が初期位置まで戻った場合でも、道の右端に張りついてゆっくり近付けば、1体ずつ誘い出すことが可能だ。
北騎士をすべて倒したらいよいよ残るはボス戦のみ。
ボス部屋に入ると装備の変更は難しい。
装備の調節はボス部屋に入る前に整えておこう。白ベタなどのアイテムも部屋に入る前にやって良い。
盗人の指輪はこのボス戦では役に立たないので「再生者の指輪」などに変えておくと良い。
BOSS: つらぬきの騎士
つらぬきの騎士は小細工のない正攻法で挑んでくるボスだ。
攻撃は間断なく苛烈だが、それほど複雑な動きはしないので落ち着いて見ていれば避けることは難しくないはず。
また、この時点でビヨール救出イベントをクリアしていると、ビヨールが助けに来てくれる。
ビヨールは動きこそ遅いものの、攻撃力が極めて高い。彼と協力して戦えば圧勝できるだろう。
ビヨールが戦いやすいようにプレイヤーがつらぬきの騎士の注意を引き付け、
ビヨールの傍へ上手く誘導するのがコツだ。
【ストーリー解説】
デーモン「つらぬきの騎士」
かつてボーレタリアにいた英雄「つらぬきの騎士 メタス」。
王城2のボス塔の騎士と同様、人々の畏敬の念を取り込み実体化したデーモンだろう。
彼が使用していたという「つらぬきの剣」はプレイヤーの装備品としてもゲームに登場し、異常なまでの刀身の長さが特徴の剣である。
英雄メタスは恐らくこの剣を軽々と扱う、尋常ならざる膂力と技術の持ち主であったに違いない。
デーモンとしての姿を見ても、
塔の騎士アルフレッドが巨大で鈍重なデーモンとして実体化したのに対し、
つらぬきの騎士メタスは細身、俊敏なデーモンとして実体化している。
アルフレッド・メタスそれぞれに対する人々のイメージが推し量れるというものだ。
【ストーリー解説】
「王の公吏」
老王オーラントがソウルに魅入られ狂気を発して後、それに乗じて国を牛耳っている醜悪な官吏だ。
魔術を使うことから見るに、多少はソウルの扱いに関する知識があるのだろう。
恐らくそれが理由でオーラントに取り入ることができたのかもしれない。
ビヨール・ユーリアを捕らえて監禁しているのも彼らであり、
ビヨールは主人公が助けずそのままだった場合、いずれは断罪者ミラルダのもとへ送られ処刑されていたに違いない。(もちろんビヨールも無抵抗で処刑されるとは思えないが)
また、ユーリアに対しては後述のとおり相当酷く、惨い扱いをしている。
ソウルに酔って正気を失っているためか。
いや、多少はソウルの狂気もあるだろうが、もともと卑しい心根の人物だったのかもしれない。
【ストーリー解説】
「魔女ユーリア」
魔術とソウルの繋がりは深い。
魔術を使うものにとって、デーモンが現れソウルの影響が濃くなっているボーレタリアの地は魔術の神髄を知るのに相応しい土地である。
ユーリアももともとはソウルの業(わざ)を求めてボーレタリアに入ってきた人物だが、王の公吏に捕まり幽閉されることになってしまった。
ユーリアを救出するために主人公は王の公吏に変装して彼女のいる牢へ近付くことになる。
変装した状態のままユーリアに話しかけると彼女はこんなことを言う。
…誰だ?
…また替わりか…
まぁ、せいぜい好きにするがいい
この痩せた体以外、何も得るものはないだろうがな
彼女が公吏たちから代わる代わる性的暴行を受けていたことが容易に分かるだろう。
また、上記のセリフを言うときは気を張り詰めたような冷たい声を出すが、
助けられたと分かるや一転して涙ぐむようなか細い声を発する。
ユーリアがいかに精神的に追い詰められていたかは想像に難くない。
【ストーリー解説】
「主人公はなぜビヨール、ユーリアを助けたのか」
ビヨール、ユーリアの救出は特に誰かに依頼されたわけでもなく、
またオストラヴァや塔にいるライデルのように大声で助けを求められたわけでもない。
特にユーリアに関してはここに至るまで誰からもその存在を知らされていなかったはずだ。
なぜ主人公はビヨール、ユーリアを助けたのだろうか?
しかし恐らくここまでプレイしてきたプレイヤーならその理由を自ら実感していることだろう。
答えは「カギを拾ったから」である。
拾ったカギがどこの扉を開くものなのかは分からない。
扉の先に何があるのかも分からない。
だが、カギを拾った以上、その扉を探して開けてみたくなるのではないか?
王城3まで辿り着いたということは、この主人公はすでにたくさんのエリアを探索し、数多くのデーモンを倒してきたということだ。
この世界で生き残るために、利用できるものは全て利用して生き延びてきたはずである。
だから主人公はそのカギで扉を開けたのだ。
「何か役立つものがあるかもしれない」と、そう思って。
そしてその気持ちはプレイヤー自身の中にもあったはずだ。
そしてそこに偶然、ビヨールやユーリアが捕らえられていた。
「救えて良かった」と思うのか
「チッ…、生きてる人間か。死んでいれば武器でも剥いで持って行ったのに」とそう思うのかも、答えはプレイヤー自身の中にあると言えるだろう。