嵐の祭祀場(3) 古い勇士の要石
デーモン「古い勇士」の残した要石
光水の清めを終えた英雄の亡骸は石柱の林で
嵐を運ぶ獣の王に捧げられた
巨大な嵐の王は、その羽で空を覆い尽くし
無数の嵐の獣を従えているという
嵐の祭祀場の最終ステージ。
このステージは基本的にボス戦のみの構成となっている。
第1・第2ステージでも厄介な敵であった嵐の獣(エイ)と、そのデーモンである「嵐の王」との決戦。
つまり敵はすべて空を飛んでいる魔物たちである。
空を飛ぶ相手を倒すには弓や魔術といった遠距離攻撃が必要だが、
そういった攻撃手段を持っていない場合でもこのステージではボスと戦えるよう、「ストームルーラー」という特別な武器が配置されている。
この「ストームルーラー」は通常時はただの大剣(と言っても吹き飛ばし効果があるので普通の大剣とも少し違うのだが)なのだが、
このステージ内で使う場合に限って、非常に射程の長い風の刃を飛ばすことができる。
弓矢や魔術を使うよりも効率的な場合も多い。
「ストームルーラー」の存在さえ分かれば、その入手からボスの撃破まで難易度は低く、比較的簡単にクリアできるステージと言えるだろう。
【有効な装備】
○ストームルーラー
前述のとおり、大剣「ストームルーラー」がこのステージを攻略する最大のカギとなる。
ステージ内で入手することができるが、入手場所がステージの最奥の方にあるため、2周目など
既に入手済みであれば自分で持っているものを持ち込んだ方が取りに行く手間が省けて済む。
○弓、魔術「ソウルの光」など遠距離攻撃
ストームルーラーは攻撃範囲は優秀だが、ダメージでは弓矢や魔術に劣る場合が多い。
大ダメージを狙えるよう弓や魔術も持っておくと便利だ。
【エネミー】
(1) 嵐の獣×13
BOSS: 嵐の王
ステージ開始して最初の霧を抜けると、ボス「嵐の王」登場ムービーが発生する。
――が、戦闘開始時点では「嵐の王」はまだ遥か上空の高い位置にいるためこちらの攻撃は届かないし、ボスも攻撃してこない。
ボス部屋内に計13体の嵐の獣(エイ)が飛んでいるので、これをある程度(残り3体くらいまで)撃墜するとボス「嵐の王」が降りてきて、いよいよ互いの攻撃が当たるようになるという流れだ。
始まったらまずは「ストームルーラー」を取りに行こう。
霧を抜けたところから坂を下りていくと、右手側に(b)蟇目矢×11が落ちている小屋がある。
(坂の途中にあるアイテム(a)新月草×4は、敵が多いうちに取ろうとするのは危険。
ボスを倒したあとにゆっくり取れば良い。)
ストームルーラー入手後はこの小屋の中で戦うことになるので一応覚えておこう。
ストームルーラーは小屋の正面に続く岬の突端にあるのだが、
小屋の正面からまっすぐそちらに向かうと、途中にいる(3)結晶トカゲ×2に逃げられる可能性が高い。
上空にエイが大量にいる状態でトカゲを倒すのは難しい。
ここのトカゲは非常に貴重かつ有用な「純粋な月影石」を落とす可能性があるので、ムダに逃げられてしまうことは避けたいところだろう。
そこで、まっすぐ岬の方へ向かうのではなく、小屋の前を通り過ぎて進み、(e)薄雲石の塊×2がある場所に飛び降りよう。
そちら側から回り込むと、「盗人の指輪」を装備していればトカゲに気付かれることなく(a)ストームルーラーを取りに行くことができる。
トカゲを倒す場合もこのルートを利用すると非常に倒しやすい。
2匹いるトカゲを、手前→奥の順で倒すのがコツだ。
ストームルーラーを入手したら、ここで一旦プロファイルロードしよう。
実はこのステージではプロファイルロードをするとスタート地点まで戻される仕様になっている。
これを利用すれば、トカゲを逃がすことなくストームルーラーを回収してスタート地点まで戻ってこれるというわけだ。
ちなみに、「ボス部屋内でプロファイルロードすると部屋の外まで戻される」というのは
全ステージ共通の仕様である。
全ステージ共通の仕様である。
また、特にこの嵐の祭祀場第3ステージでは、敵(エイ)も復活する仕組みになっているため、
ボス撃破後もソウル稼ぎなどに非常に便利な仕様として利用できる。
ストームルーラーを持ってスタート地点まで帰ってきたら、いよいよ敵を倒して行く。
まずは前述の小屋の中まで移動しよう。
小屋は一見、どこにも入り口がないように見えるが、右手の崖との間に僅かに隙間があり、そこから中に入ることができる。
徒歩だとやや入りづらいので、回避ローリングで崖と壁の隙間に滑り込むと入りやすい。
小屋の中にいれば敵の攻撃はほぼ当たらない。
しかしこちらが使うストームルーラーの攻撃は壁を貫通して飛ぶため一方的に敵を攻撃できる。
これで嵐の獣をどんどん倒していこう。
嵐の獣はしっぽの先まで当たり判定があるためロックオンしなくても適当にそちらの方向に
ストームルーラーを振るだけでバシバシ当たってくれる。
2~3体まとめて当たることも多いので、エイ退治には弓矢や魔術を使うより効率が良い。
嵐の獣が残り少なくなるといよいよボス「嵐の王」が戦闘に参加してくる。
――が、小屋の中にいればやはりボスの攻撃は当たらないので、何も怖くない。
ボスは小屋の真上を往復するのでタイミング良く攻撃していくだけで良い。
ここは弓矢や魔術などダメージの高い遠距離攻撃を使えばさらに効率的だ。
ボスを攻撃する際はボスの頭が体の中心をロックオンすると良い。
左右のヒレの部分などもロックオンできるが頭や体以外は当たり判定がない(?)ようなので攻撃しても当たらないことが多い。
また、ボスはできるだけ引き付けて攻撃しよう。
このボスは非常に巨大なので一見近くにいるように見えても実はまだまだ遠くにいるのだ。
小屋の真上にいるとき以外はほぼ届かない。
【ストーリー解説】
デーモン「嵐の王」
空を飛ぶ巨大なエイのデーモン。
嵐を司る神として、畏れ敬っていた影人たちの信仰を実体化したものだろう。
影人たちが行っていた生贄の儀式はこの嵐の王に対するものである。
この小島に遺跡を作っていることからも分かるように、影人たちは島や海岸を中心に生活する海洋民族であったと考えられる。
彼らにとって海での漁こそ生活の糧であり、それゆえに嵐こそ最も恐るべきものだったに違いない。
その嵐の姿がなぜエイなのかというといえば、エイもまた彼らにとって恐ろしい存在だったからだろう。
現実のエイもその奇怪な姿、そして尻尾に強力な毒があるなど人を畏れさせる特徴がある。
こういった姿の恐ろしいもの、毒があるものといった生物は信仰の対象になりやすい。
通常その役割は「蛇」が担う場合が多いのだが、影人の場合それは「エイ」であったようだ。
恐らく、影人の生活地域には生命を脅かす危険な「蛇」が生息していなかったのだと思われる。
こういった信仰は、宗教の中でも非常に原始的なもので、
他の地域(王城・坑道・塔・谷)のデーモンが取り込んだ思念とはやや雰囲気が異なる。
これは影人たちが数百年前に滅びた民族だからであり、他のボーレタリアの地域とは時代が異なるからである。