楔の神殿
懐かしい声が聞こえます…
獣があなたを呼んでいるのです…
共に、獣の元に参りましょう…
全ステージのデーモンを倒して神殿へ戻ると、
神殿中央にあった女神像から剣が落下し、神殿の中心に巨大な穴が現れる。
その奥からは奇妙な鳴き声のようなものが微かに聞こえていた。
穴の傍にいる火防女に話しかければイベント発生。
穴の底へと降りることができる。(話しかけずに飛び降りたら普通に死ぬので注意)
一応、穴の底には要石があり、神殿と行き来することが可能なのでやり残しがあるなら戻ってきても良い。
2周目に進むための準備をしっかりと整えておくこと。
武器の改造強化や、回復アイテムや矢などの消耗品の買い足し、魔術・奇跡の習得(記憶セットも含む)など。
また、神殿内のNPCに話しかけると、穴の底から聞こえてくる声についてそれぞれの意見なども聞ける。ストーリー理解のため、聞いてみるのも良い。
火防女と共に訪れた神殿の底は、真っ白な砂と輝く水の広がる美しい場所だった。
地下のはずなのに、なぜか空が見える。
そこへゆっくりと現れる、巨大な、“森のようななにか”。
それこそがこのボーレタリアに災厄をもたらした原因、「古い獣」である。
獣よ… こちらです…
新しいデーモンが、欲しいのでしょう…
さあ、いい子だから…
火防女の呼びかけに応えるように、
獣はゆっくりと、その白砂の上に身体を横たえた。
獣の口から中に入れる。
ところどころ枝が邪魔なので回避ローリングで壊しながら進んでいこう。
獣の中は1本道。
砂浜にも特にアイテム等はないのでマップは割愛する。 もちろん敵もいない。
獣に呼ばれた者よ
デモンズソウルを求めるか
あるいは、要人の小僧にそそのかされたか
どちらにしろ、はじめての巡礼者だ。 歓迎しよう
貴様も見てきただろう
もとより、世界とは悲劇だ
故に、神は獣という毒を残した
ソウルを奪い、すべての悲劇を終わらせるためにな!
BOSS: なりそこないのオーラント
獣の中で戦うことになる奇妙なデーモン。
その声は老王オーラントと同じだが、姿は似ても似つかぬおぞましい肉塊だ。
一応、右手に剣を握ってはいるが、もがくようにそれを振り下ろすだけで、ほとんど動くことはできない。
正面に立たないようにだけ気を付けていれば適当に戦っても勝てるはずだ。
貴様…
分からないか…
本当は誰も望んではいないのだ…
なりそこないのオーラントを撃破すると、すぐ傍に「ソウルブランド」が出現する。
エンディングへ進む前に必ず拾っておくこと。
ちなみに、ソウルブランド入手後でも奇跡「帰還」などを使えば神殿に戻ることもできる。
これを使えば1周目で「北のレガリア」を合成することも可能だ。
…これですべて終わりました
デーモンを殺す方、あなたは、このまま上に戻ってください
もう、楔があなたを繋ぎとめることはありません
私は、獣を再びのまどろみに導きます
私は、獣と共に久しく眠り、私たちがあるべき姿にかえりましょう
あなたは、このまま、あなたたちの世界に戻ってください
火防女の言葉に従い、帰るかどうかで一応エンディングが分岐する。
火防女の言葉に従えば 「火防女のデモンズソウル」 を入手
火防女を傷つければ 「獣のデモンズソウル」 を入手
そしてスタッフロールのムービーが流れて終了。
火防女に従ったか傷つけたかでスタッフロールのムービーも違う。
火防女の言葉に従えば 登場したボスを背景にしたスタッフロール
火防女を傷つければ 登場人物を背景にしたスタッフロール
火防女の言葉に従う
ありがとうございました
あなたのおかげで、やっと、役目を終えることができます
かくして古い獣は、娘と共に霧の海で再びのまどろみに至り
ボーレタリアから、デーモンと、ソウルの業が失われた
だが、奪われたソウルは既に戻らず
拡散する世界は、新しい「要人」を必要としていた
人ならぬ力を得た戦士を
火防女の言葉に従わない (火防女を殺害する)
かくて古い獣は、新しい、強いデーモンを得た
やがて世界は、霧の中に溶け去るだろう
ソウルを求めよ!
【ストーリー解説】
デーモン「なりそこないのオーラント」
老王オーラントの意識を持つ、原形質のデーモンである。
その姿の正体は「原生デーモン」だ。
原生デーモンとはデーモンの幼体のような存在であり、それが人々の恐怖や信仰などといった精神的なイメージを吸収することでより具体的な姿へとなっていく。
つまりこれは王城(4)で倒された老王オーラントの意識が獣の元へ戻り、
原生デーモンに宿ることで今まさに新たなオーラントになろうとしているところなのだ。
ただし、その「オーラントの意識」というのが生前のオーラント王自身の『魂』と同義かは分からない。
実際のオーラント王は既に亡く、このデーモンはただそのソウルにこびりついた記憶を複製しているに過ぎないかもしれないからだ。
いずれにせよ、このデーモンの発した、
「もとより、世界とは悲劇だ。 故に、神は獣という毒を残した」という言葉は印象的だ。
このボーレタリアを襲った災厄の原因はオーラントが“古い獣”を目覚めさせたためである。
そのためボーレタリアは色の無いの濃霧に包まれ、そこにデーモンが現れた。
デーモンは人々からソウルを奪い、ソウルを失った人々は理性を、知性を失っていく。
そうして霧の中、すべての人々の記憶からボーレタリアが忘れ去られたとき、ボーレタリアはこの世から消えてしまうのだ。
なぜオーラント王は獣を目覚めさせたのか。
当初は、ただ浅はかにソウルの力を求めただけとも思われたが、彼の言葉からはそれ以外の感情もあるように見える。
それは、虚無感。
彼は世界に絶望していたのである。
軍事大国ボーレタリアの王として、繰り返される争いに辟易していたのかもしれない。
そしてそれはきっと、彼自身の老いとも混ざり合い、人類が繰り返す愚かな行為に虚しさを
覚えていたのだ。
そんなとき、オーラントは“古い獣”のことを思い出した。
人々からソウルを奪い、知性を奪う、“獣”という存在。
知性を失えば、人間は人間でいられなくなる。
知性があるから他人を殺す。知性があるから、他人を騙す。
“古い獣”は、そんな愚かな知性を持つ人間のために、神が寄越した奇跡ではないかと彼は思い込んだのだ。
【ストーリー解説】
「古い獣」
老王オーラントが神の思し召しだと信じた“古い獣”
世界を濃霧で包み、消し去る存在。
“獣”とはいったい、何なのだろう?
それはただ純粋に、ソウルを食べるただの大いなる存在である。
それ以上でも、以下でもなく、
善でも、悪でもなく、
オーラントが信じたような意思があるわけでもない。
それはお腹を空かせたただの子供と同じ。
人を滅ぼすつもりも、土地を消し去るつもりもなく、ただソウルが食べたいだけだ。
「純真無垢の神」と言っても良いだろう。
だから、すべてのデーモンがいなくなり、ソウルの供給が途絶えたとき、
獣はその時点で最も強いソウルを持つ、主人公の傍に寄ってきたのである。
【ストーリー解説】
「デーモン」 「ソウルの業」
「デーモン」とは“獣”がソウルを食べるための手足のようなもの。
獣自身が作り出す場合と、莫大なソウルを溜め込んだ人や生き物がそうなる場合ともあり、その発生は幾つかパターンがあるが、
総じて、“獣”がソウルを吸い上げるためのストローのようなものである。
“獣”がいる場所ではそういう現象が起きる。
それは我々が考えるところの「自然現象」に近い。
また、「ソウルの業」とは魔術師や神職者が使う魔術や奇跡のことだ。
魔術師・神職者は魔術・奇跡を分けて考えるが、その実態はどちらも同じもの。
これもやはり、“獣”がいる場所で起こる自然現象である。
人間が勝手にそれを区別し、異なる認識をしてしまっているから、魔術を使う触媒では奇跡を使えず、奇跡を使うタリスマンでは魔術を使えない。
人間自身の誤った認識が壁を作ってしまっているからだ。
【ストーリー解説】
デーモン「黒衣の火防女」
楔の神殿で主人公をサポートし続けていた黒衣の火防女。
彼女の正体も実は、デーモンである。
いや、より正確に言うならば、
彼女の中にデーモン(最も古きデーモンの一体と言われている)が封じられている。
彼女の両目が蝋で潰されているのは、人の身体にデーモンを閉じ込めるための儀式の一部と思って良いだろう。
それゆえ、彼女は“獣”と心を通わすことができる。
デーモンであるがゆにえ“獣”と繋がることができるのだ。
すべてのデーモンが倒されたとき、腹を空かせた“獣”はそのとき最も大きなソウルを持つ主人公の元へと近付いてくる。
本来なら、ここで“獣”は主人公が持つソウルを取り込みたかっただろう。
だが、その役割を代わりに担うことになるのがこの「黒衣の火防女」だ。
主人公が持つソウルは本来、人々の知性や理性である。
獣に食わせ、失わせるわけにはいかない。
だから、ソウルを宿さない「封じられたデーモン」を持つ火防女が主人公の代わりに“獣”と一体になり、そしてその意思で“獣”を長き眠りにつくよう導くのだ。
“獣”もこの時点でもうデーモンは1体も残っていないと思っていただろうから、相当驚いたはず。
“獣”を欺くために要人が用意した毒。 それが彼女である。
【ストーリー解説】
「主人公」
このボーレタリアで最も多くのソウルを身に宿した存在。
そのすべては、“獣”を呼び出す餌となるためであった。
膨大なソウルを蓄えた餌である「主人公」と、
ソウルを持たない毒としての「火防女」
それが要人の考えた、“獣”を眠りにつかせる方法である。
主人公の辿る未来は2つある。
1つは、火防女の言葉に従い、(要人の思惑どおりに)“獣”を眠らせること。
この場合、地上に戻った主人公は、災厄により消えかかった世界を維持するため、次の世代の要人となる。
つまり、このゲームにおける2周目とは「最初からやり直し」ではなく、「歴史は繰り返す」ということ。
2周目に出会う要人は前周における自分自身かもしれないということだ。
要人たちは火防女の身体にデーモンを封じるような恐るべき技術を持っている。
恐らく、主人公の魂を少年の身体に移すことも造作もなくやってしまうだろう。
そうして主人公は、戦うための身体を失い、非力な少年の身体で、ただその魂に宿した膨大なソウルを神殿と世界の維持のために使うことになるのかもしれない。
また、もう1つの道は、(要人の思惑に逆らい)火防女を殺害して“獣”に触れること。
これはまさにソウルの力に酔ってしまったと言えるだろう。
“獣”との繋がりを得、“獣”にとって最も強い力を持つデーモンとなるのである。
- END -