さて、今回は私のブラ三の感想です。
正直な感想なので、褒めることもあれば、辛辣なことも書きます。
これからブラ三を始める。
今後もブラ三を楽しくプレイしたい。
そういう方は読まない方が良いかと思います。
良い点
○武将カード可愛いね
武将カードの絵柄がかなりポップな感じ
三国とか戦国というと、大抵のゲームが男らしい(男臭い)絵柄になる場合が多いので、
こういう可愛らしい感じの絵柄の三国ゲームは新鮮で良いです。
ステータスも大事だけど、結局キャラクターは愛されてなんぼでしょw
○武将カードを失わない
この手のカードゲームの場合、勝負に負けると自分のデッキカードを相手に奪われたり、
あるいは合成に失敗するとベースカードも破壊されたりすることが良くあります。
その点、ブラ三では自分の意思以外でカードを失うことはありません。
破壊や強制トレードのあるゲームだと、失うのが怖くて結局「愛用カード=倉庫の肥やし」になりがち
なのですが、ブラ三なら遠慮せず好きなカードで好きなだけ遊ぶことができます。
私のような小心者には嬉しい限りですw
悪い点
○高レアリティが嬉しくない
ブラ三ではレアなカードが出てもあまり嬉しくありません。
高レアカードはスキル育成が非常に難しく、そしてブラ三ではそのスキルが何より大事だからです。
せっかく高レアカードを引いたのに、Cカードの方が強くて使いやすいなんてガッカリしませんか?
そんな三国志ゲーム、なんかイヤじゃないですか……?
○誰がやってもデッキ内は同じ武将
ブラ三では使いやすいカード、使い難いカードがはっきりしています。
だから誰がプレイしても、デッキ内容はほぼ同じになります。
と、だいたい皆さんそんな感じでしょう。
カードゲームなのにカードの選択肢が少ない。 とても寂しい気がします。
びの幅が広がると思うんです。
○マイナー武将ほど強くなりがち
新カード・新スキルが追加される時、その新カードがプレイヤーに受け入れられるよう運営局は古い
カードやスキルより使いやすくなるようにメイキングします。
つまり、新カード・新スキルの方が強くなりがちだということです。
で、ブラ三では基本的にエラッタ(カード内容の変更調整)はありません。
新カードの登場で落ちぶれてしまった旧カードはそのまま劣化カード扱いになるということです。
カード化が早いということは、旧カード扱いになりやすいということです。
る準主役級の武将の方が強くなりがちです。
マイナー武将はレアリティも低いので育成しやすく、さらに差は開くでしょう。
ブラ三には今一つ微妙な有名武将が多いので、三国志ファンにはとても残念だったりします。
○防御武将、内政官が育てにくい
武将の経験値は主に敵兵士を倒すことで入手します。
そのため、攻撃に育成Pを振らない防御武将や内政官は単騎で経験値稼ぎをすることができません。
同様に、新しく入手した低レベルの武将も攻撃力が低いため満足に経験値稼ぎできず、
高レベルのアタッカー武将になかなか追いつくことができません。
「高レベルアタッカーの討伐戦闘に従軍すれば、経験値を折半できる」など、
内政官や低レベル武将の育成を手助けするシステムが欲しいところです。
○開始地点を選べない
ブラ三では開始地点がほぼ全て。
NPC砦、村作りに良い土地、レベル上げ用の土地など。
これらが傍にあればそれだけで非常に有利であり、逆にこれらが傍にないプレイヤーは始まった瞬間
終わっているも同然です。
この不利を解消するには一旦どこかの同盟に所属→離反しないといけませんが、もちろんこの離反も
デメリット無しではない上に、離反で移動した先の立地条件が良いかどうかはまた運次第です。
○ゲーム開始・終了時期を選べない
ブラ三は、ゲームがいつ始まり、いつ終わるかは運営局が決めます。
なのでプレイヤーには基本的に「自分のタイミング」というものが存在しません。
そしてその決められた期間の中で全てのプレイヤーが同じ条件で争うことになりますから、
遅く始めた人はそのぶんだけ不利なまま戦わされ、そして不利なままゲームが終わります。
不利なままゲームが終われば、また次期のゲームが不利なまま始まります。
勝ち組は一生勝ち組。負け組は引退するまでずっと負け組です。
自分のペースでのんびり遊ぶ、ということができないゲームです。
○何をやるにも時間がかかる
ブラ三は何をやるにも時間がかかります。
数時間、数十時間という単位は当たり前。
恐らく最も短時間で終えられる作業は隣接地への討伐で、それでも往復10分以上はかかります。
なので、「よーし、今日は暇だぞ! 一日中ブラ三で遊ぶんだ♪」なんて思っても、
「15時間の建設発注→ ……他にやること無い orz」ってことが良くあります。
公式サイトでは「1日5分で遊べる」なんて銘打っていますが、
むしろ逆に「1日5分以上遊べない」と言い変えることもできるでしょう。
休日だからいっぱい遊ぼう。他プレイヤーに付けられた差を取り戻そう。 というような遊び方はできま
せん。
ここでもやっぱり自分のペースで遊ぶということができないゲームなのです。
○他プレイヤーは基本的に障害物
開始位置・開始時期を選べないブラ三。
全てのプレイヤーはおよそ7~10マス間隔で密集して配置されます。
そのため、1人のプレイヤーが確保できる土地は必然的に自分の本拠地から半径4マス前後です。
もちろんたったそれだけの土地じゃあすぐに足りなくなります。
しかも良質の土地は限られているので、遅かれ早かれ必ず土地の『奪い合い』が発生します。
これがもう本当に殺伐としたものです。
何度も言いますように、ブラ三は「自分のタイミング」「自分のペース」で遊ぶことができません。
だから、ブラ三の流れから脱落しないためには、他人を騙してでも勝ち残らなければいけないのです。 兵を使っての戦争はもちろん、書簡を使っての交渉、嘘、脅し、罠、無視。あらゆることが行われます。
正直言って、私はこれがイヤで第1期を途中放棄し、第2期をすぐには開始しませんでした。
領地争いに関しては、本当に他人といがみ合い、騙し合い、イライラすることの多いゲームだと思いま
す。
○同盟員も味方ではない
これはちょっと過剰な言い方ですが、ブラ三では味方同盟員とも関係はそれほど親密になりません。
というのも、ブラ三はチャット機能が非常に拙いです。まず会話というものがほとんど無い。
同盟員がどこにいて何をしているのか分かりにくいシステムですし、互いの距離が100や200も離れて
いると、有事の際に援軍するのもままなりません。
逆に距離が近いと良いかというとそうでもなく、やはり同盟員同士の間でも領土争いは勃発します。
まぁ、同盟外の人と争うよりは穏便に話し合うこともできると思いますが。
こう言っては何ですが、同盟は仲間というよりも利用し利用され合う集団なのかもしれません。
資源ボーナスや遠征時の足場、NPC攻略の頭数、他同盟への威圧。
そういった側面が少なからずあるでしょう。
○同盟員と協力し合えない
そして同盟員と今いち交流が深まらない理由がもう一つあります。
それはブラ三では、同盟員同士でカードや兵士・資源を交換できないという点です。
お互いの要らないカードをトレードしたり、
NPC砦攻略に向けて、ある人は資源を提供し、ある人はその資源を使って兵を作り、ある人は
できた兵士を優秀な引率武将に持たせて出撃させる。
そんな協力プレイや共同作戦を行うことがブラ三ではできません。
ブラ三の共同作戦とは、せいぜい同じ時刻にそれぞれがそれぞれの持っている部隊を出撃させる程
度のことです。
つまり、共同作戦と言いつつ、結局は資源生産から部隊の作成、引率官の育成まで全て自分一人で
行う必要があります。 結局、一から十まで自分一人の作業なのです。
そして、同盟内に始めたばかりの初心者がいても、
上位プレイヤーは初心者の街づくりを助けてやることもできないし、領土獲得を手伝ってやることもでき
ません。 やっぱりここでも一から十まで全部自分一人でやるしかないのです。
そんな状況ですから、
同盟員が良いカードを引き当てたり、あるいは良い土地を獲得しても、単純に喜んだその裏では
羨ましいとか、妬ましいとか、多少なりとも薄暗い感情が湧き起こってきたりしませんか?
「☆8取りに行きたいんだけど、兵士2000で足りるか不安だわ……」
「がっかりするなよ! よし、オレのUR関羽を持って行け!」
「おぉぉ! 嬉しいぜマイフレンド! いや、ベストフレンドッ!」
なんて微笑ましい会話はブラ三には無いのです。
○負けたら終了
ブラ三で他プレイヤーとの戦争に負けて配下にされてしまったら、そこでゲーム終了です。
配下君主は行動が非常に制限されます。ブショーダスを引く以外何もできなくなると言っても良いでし
ょう。
かと言って、ゲームの終了時期は運営局が決めますから、他プレイヤーに負けて何もできなくなっても
何もできない状態のままでただ無意味にゲームは進んでいきます。
アレですよ。
「鬼ごっこ」で開始早々に鬼に捕まってしまったがために、他の子供たちがわいわいきゃっきゃと追い
かけっこを楽しんでいるのを、ボケーッと公園の端で見ていることしかできない。あの気持ちです。
○プレイヤーは減る一方
ブラ三は遅れて参加するほど不利です。二期目・三期目からの新規参加なんてほぼ絶望的でしょう。
周囲の土地は前期で武将を十分育成した前提でNPC兵が配置されますので、新規プレイヤーが
引いたばかりの低レベル武将では領地の獲得さえままなりません。
そしてお隣の古参プレイヤーからは攻撃1万超の猛将がバンバン襲ってくる、と……。
自分のペースで遊べないブラウザ三国志。
流れに乗れなかったプレイヤーは当然ながらどんどん辞めていきます。
上記の理由で新規プレイヤーも増えないため、プレイヤーの数は減る一方です。
サバ統合が当然のように繰り返されているのも、過疎化が深刻な証し。 とても寂しい秋風五丈原。
ブラ三は基本的に
自分のペースで遊ぶことが許されません。
だからと言って、
他のプレイヤーと仲良く和気あいあいと楽しむ類のゲームでもありません。
常に他人との競争。
他人に勝つために、落ちこぼれないために、殺伐とした世界を焦燥感に駆られてプレイします。
そして、落ちこぼれるのは早いですが、他人を追い抜くのは難しいシステムです。
するとどうなるか、
他人に勝つためには、課金するしか手が無いのです。
ある一人が課金して差を付けようとすると、
それに負けないためにまた誰かが課金します。
するとそれに負けないようにと、誰かがまたさらに課金します。
課金が課金を生む永久機関。
「まさか、賢者の石!? そいつを作るために何人の命を犠牲にしたッ!?」
しかしそれがブラ三のシステムなのです。
プレイヤー同士が争い、競い合い、
他人よりも優位に立ちたいという人間特有の本能・欲求に駆られるほど、運営局は儲かるのです。