すべてが終わった後、アセルス様はこの頃のことを
懐かしそうにお話になっていました。
そのご様子に私は密かに嫉妬を覚えたものです。
しかしお二人の関係が深くなるということは、
同時に、白薔薇様の主であるオルロワージュ様の
お怒りに触れるということを意味していました。
オルロワージュ 「 セアト 」
セアト 「はっ、」
オルロワージュ 「白薔薇を連れ戻せ。手段は任せる」
アセルスの脱走自体は「興味深い」と言って放置していたオルロワでしたが、
その一方で、自分の寵姫である白薔薇がなかなか帰ってこないことには苛立っているようでした。
オルロワはあらゆるものを虜にしてしまう“魅了の君”。
だからこそ、自らの寵姫がその魅力を逃れて出ていく、まして自分以外の他人のところへ行くことになど、彼の誇りは耐えられないのです。
オルロワからの命令を受けたセアト。
彼はすぐさま自分の部下を呼び出すと命じます。
セアト 「白薔薇様を連れ戻してくるのだ。
邪魔する者は、――殺せ！」
「邪魔者は殺せ」
白薔薇を連れ戻そうとすれば、アセルスが抵抗するだろう。
そこまで見越しての命令でした。
どうやら幸運が舞い込んできたらしい。
きっと今、セアトは薄笑みを浮かべていることでしょう。
もともとセアトは野心が強い妖魔で、
針の城における自身の地位を脅かすものに対して強い警戒心を抱いていました。
アセルスに飛ばし屋を紹介したのも、
彼女を針の城から追い出すため、そしてその教育係であったイルドゥンを失脚させるためだったのです。
しかしそれが予想外にもアセルスによる白薔薇の誘拐へと発展し、
オルロワからの命令でアセルス抹殺のお墨付きを得ました。
セアトはこのチャンスを逃すまいと、アセルス抹殺に動き出したというわけです。
やはりオルロワと同じ血を持つアセルスの存在は、追放する程度では安心で
きない。完全に消してしまいたいと思ったのでしょう。
一方、オウミの町でメサルティムのイベントを終えたアセルスたちは、
飛ばし屋のシップでもう一度運んでもらえることになります。
行き先は、アセルスの家がある『シュライク』です。
シュライクの町、中央あたりにある“赤い屋根の家”がアセルスの家です。
ここに入るとイベントが進行、アセルス編の特徴である『追手イベント』が開始されます。
『追手イベント』とは、イベントの発生地点が固定されておらず、
アセルスが行く様々な場所で突然イベントバトルが挿入され、ストーリーが進んでいきます。
――が、まずはその前に、待望の自由行動タイムです♪
＜ 自由行動 ＞
挑戦可能なサブイベント
・済王の古墳 →済王
・生命科学研究所 →コットン
・スクラップの酒場 →リュート
・ルミナスorドゥヴァン →ルージュ
・ヨークランド →サンダー
・陰術の資質 →サイレンス
・秘術の資質
「盾のカード」 →ヒューズ 朱雀
「剣のカード」 →ゲン
「杯のカード」
・印術の資質
「勝利のルーン」
「活力のルーン」 →フェイオン スライム
「保護のルーン」
「解放のルーン」 →アニー
・時術の資質 →時の君
＊仲間集めの注意点など
・基本的にアセルス編では常時ほとんどのサブイベントが解放されています。
登場していないサブイベントは、「領主の館」くらいです。
領主の館は前回オウミのメインシナリオ上でクリアしているため、一時的に閉鎖された状態に
なっています。
ストーリーを進めると再び解放されるので、それまで待ちましょう。
領主さんが失恋のショックから立ち直るまで待ってあげて下さいｗ
・サブイベントは常時挑戦可能ですが、
アセルス編はメインシナリオが「追手イベント」という特殊なシステムで進行するため、
シナリオが進みだすと移動の融通が難しくなります。
シナリオが進みだすと移動の融通が難しくなります。
今が一番自由に移動してサブイベントに挑戦できるタイミングですので、仲間集めなど
できるだけのことをしておきましょう。
できるだけのことをしておきましょう。
モンスターも加えるならサンダーが良いでしょう。
・「空術の資質」は、メインシナリオが進んで“零姫”を仲間にすると挑戦できなくなります。
（零姫が空術の資質の開始スイッチを兼ねているため）
・アセルス編で仲間になる妖魔はほとんどがメインシナリオ終盤での加入ですので、
妖魔にも術の資質を与えたいなら、この段階では資質イベにはあまり挑戦しない方が良いです。
この辺り、資質関連の進め方については次回の記事で解説したいと思います。
妖魔１人につき３～４本、つまりアセルス編の妖魔全６人×３＝１８本+αくらいあれば十分でしょうね。
また、アセルス編を進める上で非常に重要なポイントがあるのですが、
ストーリーにも関わるネタバレになるので、白文字で書いておきます。
ネタバレＯＫよー、という方は↓をドラッグしてお読みください。
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ネタバレ
白薔薇はストーリー終盤にパーティを離脱します。
パーティ離脱後はもう復帰することはありません。
ここから先は白薔薇を育ててもムダになるので、二軍落ちさせても良いでしょう。
貴重な装備品なども持たせないように注意して下さい。
あぁ、できればずっと一緒にいたいよ、白薔薇…。
ネタバレここまで
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次のボス戦のためにルージュか妖魔系のキャラ(サイレンスなど)に秘術「盾」や、
回復用に陽術「スターライトヒール」を持たせておきます。
妖魔を育成する場合、序盤は獣系ランク４の“モンキーライダー”を妖魔武具に憑依させると良いでしょう。
CHA以外の全ステが+10ずつ上がる非常に優秀な憑依モンスターであり、しかも味方の攻撃力を強化できる「ぽんぽこ」や、そこそこダメージの大きな「砂蜘蛛」が便利です。
ファシナトゥール脱出、領主の館の地下を経過して、ちょうど敵ランクが３～４くらいになってる頃じゃないでしょうか。
で、モンキーライダー憑依のために戦っていると、じきにグリランドリーが
出るランク５になるという寸法。
出るランク５になるという寸法。
妖魔の育成はこの辺までほぼ流れ作業みたいな感じになりますねｗ
まぁ、とりあえずモンキーライダーが憑依できれば、
ランク９の朱雀が出てくるまではずっとその憑依状態で良いと思います。
あとは装備をしっかり整えておけばとりあえず次のボス戦は問題ないはずです。
懐かしの我が家
準備ができたらシュライクの「アセルスの自宅」へと行きましょう。
アセルス 「おばさん！」
(アセルスはおばさんと一緒に住んでいる)
おばさん 「……あなた、誰？」
アセルスを見た瞬間、ぎょっとした顔で固まるおばさん
アセルス 「アセルスだよ。
あぁ、髪の色とか、服装が違うから分からなかった？」
おばさん 「………」
アセルス 「どうしたの？」
おばさん 「ゆ、幽霊なんだね？
いなくなった時の年恰好のままで現れるなんて……。
やっぱりアセルスは死んだんだね……？」
アセルス 「何言ってるの、おばさん？ 私だよ。アセルスだよ」
おばさん 「アセルスは１２年も前に死んだんだよ！
私をからかってるならやめておくれ！」
おばさんは叫んでどこかへ行ってしまう。
アセルス 「１２年……、私が馬車にひかれて、１２年も経っていたの……？
どうして教えてくれなかったの、白薔薇？」
針の城の住人は皆、不死ですから……」
アセルス 「………」
白薔薇 「それに、貴方を傷つけたくなかったのです……」
呆然とするアセルス。
１２年という時間はもはや人間界から彼女の居場所を奪っていました。
そして、１２年まったく年老いない自分の身体が人間のものではないということに、アセルスは否応もなく気付かされてしまうのでした。
しかし、ファシナトゥールの追手はそんな些細な落胆の暇さえ与えてはくれなかったのです。
？？？ 「白薔薇姫様、針の城にお戻り下さい。
オルロワージュ様に逆らうおつもりですか？」
セアトの命令でアセルスたちを追ってきた妖魔が現れます。
白薔薇 「そんな…、オルロワージュ様に逆らうだなんて、誤解です」
？？？ 「釈明は針の城に戻ってからしていただきましょう」
アセルス 「ダメだ！ 白薔薇に触れるな！」
BOSS 『炎の従騎士』
セアトの部下の一人です。
ぶっちゃけ領主の館で戦ったデビルテンタクラーよりも弱いです。
しかも味方側はメンバー・装備ともにデビテン戦よりも整っていますからね。
楽勝ですｗ
ただし、一応アセルスの最大HPを100以上、ステータスの合計値を101以上に
しておくこと。（合計値が足りない場合は幻魔などを装備すると良いです。）
これはボス対策ではなく、妖魔武具の入手条件のためです。
この条件を満たしておかないと、妖魔武具の入手は次回以降のイベント戦闘
に持ち越しになります。（必ずしも急いで入手する必要はありませんが…ｗ）
ターン開始時に秘術「盾」を使って味方の防御力を上げておけば、あとは特に
苦もなく勝てる相手です。
勝利時に「精霊銀の腕輪」を落とすことがあるので、狙っても良いでしょう。
このイベントバトルに勝利すると、アセルスが妖魔武具「妖魔の剣」を習得します。
これ以降、アセルスは戦闘中に妖魔武具を使うことで『妖魔化』できるようになります。
妖魔化した状態で戦闘に勝利すると、さらに「妖魔の小手」「妖魔の具足」が入手可能です。
＊妖魔化せずに、ストーリー中のイベントバトルで入手することもできます。
ただし、妖魔武具はエンディング分岐にも関わる技能なので、基本的にはまだ使わない方が良いです。
炎の従騎士を撃退したアセルスたち。
これでアセルスたちは公然とオルロワージュに歯向かったことになります。
白薔薇 「あぁ、あのお方に逆らうだなんて……」
アセルス 「白薔薇、どこにも行かないで。
私のことを分かってくれるのは白薔薇しかいないんだから……」
白薔薇 「アセルスさま……」
